バベットの晩餐会とガーデンシネマ
昨年3月に4年ぶりに復活した恵比寿ガーデンシネマ。
私にはなぜか縁のなかった映画館で、2011年の休館以前にも一度も行ったことがなかったですし、昨年3月の復活時もちょうど恵比寿から引っ越した直後ということで足が向くことはありませんでした。
そして今回、初めて行ったのです、恵比寿ガーデンシネマ。
鑑賞したのは1987年制作のデンマーク映画「バベットの晩餐会」。
mermaidfilms.co.jp
日本では1989年にシネセゾンの配給で公開されていて、今回はデジタルリマスター版の上映になります。
89年というと私はまだ13歳ですから中学1年生ですね……さすがに栃木の田舎でデンマーク映画に触れる機会などないですから、今回が初鑑賞になります。
作中の料理とワイン
映画の内容については諸氏のブログに任せるとして……
バベットの晩餐会に関するブログ記事まとめ
個人的には作中の料理やワインが気になるところ
ちなみに、作中の晩餐会のメニューについてはこちらの記事が詳しいです。
www.foodwatch.jp
「ウミガメのコンソメスープ」に始まり、メインは「ウズラとフォアグラのパイ詰め石棺風 黒トリュフのソース」とこちらも豪華なのですが、
それにも増してのワイン!
食前のアモンティリャードから、ヴーヴ・クリコ、クロ・ヴージョと続き、食後はフィーヌ・シャンパーニュ。
1800年代後半のユトランド半島の辺境の村まで、よくぞ運んだ食材の数々とワイン。
どうやらこの晩餐で、主人公バベットは宝くじで当たった「1万フラン」の全てをこの晩餐に充ててしまったようですが、この「1万フラン」とはいかほどの価値なのか、、気になります……
作中の料理の価値
1800年にフランス革命政府が発行した40フラン金貨は12.9gだったそうな、それを元にすると現在金の価格は1g=2,700円程度ですから単純に計算、換算すると900万近くになりますね。
大好きな映画「バベットの晩餐会」(87年デンマーク映画)を観てふと思ったのです... - Yahoo!知恵袋
調べた方がいるんですね
この方によると900万円相当、と評価されてますが(この記事が2007年当時の金相場を元に試算されてるので)素直にそれを現在の金相場に当てはめると……なんと1500万円!
さすがにこの計算はおかしいということで別の記事をあたります
その金額1万フラン! 現在ならば20万フランだそうなので450万円ぐらいなのでしょうか。
特に明示されてないですが、おそらく現在のフランスの宝くじの当選金額を20万フランとして円換算してるようですね。
なるほど450万円……12人分の晩餐ということで、一人あたり38万円くらい
本作でバベット夫人がかつて料理長を努めていたと言う「カフェ・アングレ」ですが、現在の「ラ・トゥール・ダルジャン」の前身のお店だったようです
とーるブロ:ラ・トゥール・ダルジャン - livedoor Blog(ブログ)
東京にもホテルニューオータニ内に店舗がありますが、
Tour d'Argent Tokyo | トゥールダルジャン 東京 オフィシャルサイト
こちらはコースで32,000円なので、仮にヴーヴ・クリコ、クロ・ヴージョをそれぞれ頼んでも10万円にも届きそうにないですね。当時の「カフェ・アングレ」の料金はさすがに分からないですが一人あたり38万円というのはさすがに言い過ぎかと思うので、「カフェ・アングレの12人分のお代が1万フラン」はバベット夫人の方便だったのかもしれません。
ともかく、優しい映画で観終えた後の心地良さのある作品でした。
見終わった後はとにかく美味しいワインと美味しい料理が食べたくなる、そんな作品でもあります。
下の写真は「バベットの晩餐会」後に行きつけのスペインバルで飲んだアモンティリャードの様子です。
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