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いよいよ山岳ステージ!総合争いのプロローグ:ツール・ド・フランス2016第5ステージ

ツール・ド・フランス2016

ツール・ド・フランス2016、第5ステージはいよいよ山岳ステージの序章といった感じ。
総合勢の戦いもいよいよ本格化します。


2級2つ、3級3つ、4級1つ、後半は峠をいくつも超えていく「ほどほどの山岳」といった感じのプロフィールですが、随所に激坂を配し、中には最大勾配20%の超激坂もある案外厳しいステージ。ツール序盤にして、総合勢にとってはライバルの状態を見極めるステージになりそうですし、パンチャーにとっては逃げを決める絶好のチャンス、といった面白いステージです。

先頭4名、追走6名という逃げグループが形成され中盤では15分ものタイム差がつく展開。先頭グループにはヴァンアーヴェルマートやトーマス・デヘント、追走グループにはラファル・マイカといった有力選手も含むなかなかに強力な逃げ集団。
山岳での15分差ですし、しかもヴァンアーヴェルマートといった総合上位の選手を含む逃げなので、簡単には許容されないだろうと思いつつも期待したくなる顔ぶれです。

昨日の「マイカは順調に総合タイムを落としている」というティンコフ中野マッサーのインタビューもありましたが、ラファル・マイカは今回は山岳賞、山岳でのステージ勝利に向けた準備を着々と進めて……そして今日の逃げ、ということですね。
ジロでは目立った活躍のなかったマイカですが、ツールの山岳では2014年の再現もしくはそれ以上の活躍もあるかもしれません。

山岳区間に入るとメイン集団ではモビスターの強烈な引きで集団が破壊され、ニーバリ、ランダといった今回はアシストにまわっている準エース級の有力選手が早々に千切れていき……マイヨ・ジョーヌペーター・サガンも集団から遅れていきます。
そんな中、アルベルト・コンタドールがまたしてもマシントラブル……ほんとうに今大会ついてない…ついてなさすぎるコンタドールがこのステージでも不運を発揮して、またしてもタイムを失います。(このついてなさが今後のステージでどう転ぶのか)

モビスターに続いてスカイの牽引で追い上げるメイン集団ですが、ヴァンアーヴェルマートの足は冴えていました。
並走していたデヘントも振り切り独走を続けて逃げ切り勝利!!そして初のマイヨ・ジョーヌ獲得!!

今大会、カヴェンディッシュサガン、ヴァンアーヴェルマートと、初マイヨ・ジョーヌ獲得が続いています。(とはいえ、いずれも実力者の初マイヨ・ジョーヌではありますが)
特にカヴェンディッシュサガンといった数々の勝利を上げてきた選手が、それでも誇らしげにマイヨ・ジョーヌを着て走る姿は、やはりマイヨ・ジョーヌの特別さを教えてくれます。
ひょっとしたら明日以降のステージでも「マイヨ・ジョーヌ効果」でヴァンアーヴェルマートの実力以上の活躍がみられるかもしれませんね。益々これからのツール・ド・フランス、楽しみです!!

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