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カミングス勝利、ディメンションデータ今大会はやくも4勝目:ツール・ド・フランス2016第7ステージ

ツール・ド・フランス2016

7月2日に開幕したツール・ド・フランスも今日で7日目、ついにピレネー山脈に突入します。
例年だと第10ステージ前後でアルプスかピレネーに入りますが、今年は「山が多い」という評判通り、やや早めのピレネーステージです。


100km過ぎの4級山岳から上りに入り、続いて1級山岳アスパン峠を超えて7km下ってゴールというシンプルなステージ。
とはいえ1級アスパン峠は総合勢にとってはこれからの優勝争いに直結する大事なポイント。少なくともここでタイムを失うことは避けたいステージです。

序盤なかなか逃げが決まらなかったものの、最終的には有力選手を多数含む29人もの大グループが形成されます。
トニー・マルティンファビアン・カンチェラーラ、ヴァシル・キリエンカといったTTスペシャリストや、クライマーではダニエル・ナバーロ、総合系のヴィンチェンツォ・ニーバリといった多彩で豪華な逃げ集団です。そしてマイヨ・ジョーヌのヴァンアーヴェルマートも逃げ集団に加わります。

最初の4級峠ではニーバリがアタックを繰り出しますが決定的なものにはならず、結局抜けだしたのはダニエル・ナバーロら3人。逃げた3人をスティーブ・カミングス、トニー・マルティン、ヴァンアーヴェルマートらが追う展開。やはりマイヨ・ジョーヌ頑張りますね。
結局カミングスが逃げグループへの合流を果たし、ナバーロ、カミングスらによる4人の逃げグループとなります。
残り40kmで逃げグループとフルーム、キンタナ、コンタドールらのメイン集団とは5分(結構開きましたが1級山岳を残してのタイム差なので何が起きるかはまだ分からない)

このまま4人でアスパン峠を超えて……と思っていましたが、なんと上りに入る前にスティーブ・カミングスがアタックをかけます!(まだ1旧山岳を残した残り27kmでのアタックはかなりのチャレンジ!!)
しかし今日のスティーブ・カミングスは強かった。そのまま独走でアスパンを超え、ゴール。

今年からワールドツアーに加わったディメンションデータですが、ここまでカヴェンディッシュの3勝、今日のカミングスの勝利と合わせて7ステージ中4勝!
基本的にはレンショーやボアッソンハーゲン、アイゼルらマーク・カヴェンディッシュのスプリントのためのアシストを揃えたチームですが、こうして個人の力でもステージ勝利を取るあたり、チームとしての厚みを感じさせます。
他にも昨年のツールで旋風を巻き起こしたダニエル・テクレハイマノもいますし、非常に注目のチームですね。

昨年まではMTNクベカとして活動していたチームですが、このスポンサーの「クベカ」は貧しい子どもたちに自転車をプレゼントしたり、自転車による教育や環境保全を推進している団体。
昨年から続くツールでの活躍ももちろんですが、南アフリカ国籍のチームとしての存在意義や活動そのものも多いに注目に値するチームだと思います。

cyclist.sanspo.com

さて、注目の総合争いですが、メイン集団は結局揃ってゴールしタイム差に大きな変動はありませんでした。(ティボー・ピノーが大きくタイムを失ったのを除いては……)
一方で今日も頑張ったマイヨ・ジョーヌのヴァンアーヴェルマート。
ティーブ・カミングスからは大きく遅れたものの、フルームら総合上位勢にはなんと1分以上のタイムを今日も稼ぎました。
このまま奮闘すれば、もうしばらくイエロージャージ姿のヴァンアーヴェルマートが見られそうです。

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