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果敢に逃げた2人にW敢闘賞!:ツール・ド・フランス2016第16ステージ

ツール・ド・フランス2016

今大会2度目の休息日を翌日に控えた第16ステージは最終21ステージを除くと最後の平坦ステージ。休息日を挟んだ明後日からはアルプス4連戦に入るとあって、今日はスプリンターにとっては是が非でも勝ちたいステージ。
そして今シーズンでの引退を表明しているファビアン・カンチェラーラにとっては地元スイスのベルンがゴールに設定された、まさに引退の花道を飾る凱旋ステージとなります。ここまで目立った活躍のないカンチェラーラがどんな走りをみせるのか見ものです。

www.jsports.co.jp
http://www.jsports.co.jp/cycle/tour/share/img/stage/img_profile_16.jpg

4級山岳を1つ含むものの、概ね平凡な平坦ステージ……と思いきや、ラスト2.5kmは勾配6〜7%の坂道が連続する上に、石畳というピュアスプリンターには少々厳し目のステージ。
「登れるスプリンター」「スプリント力のあるパンチャー」によるゴールスプリントか、もしくは「クラシックハンター」によるロングスパートといった決着が予想されます。
前者であれば、ペーター・サガンやジョン・デゲンコルブ、といった名前を挙げられますし、後者であればヴァンアーヴェルマートや、「地元凱旋の」ファビアン・カンチェラーラといった名前が挙げられるでしょうか。
いずれにしても単純なゴールスプリントとはならなそうな本ステージです。

今日逃げを決めたのは、ジュリアン・アラフィリップとトニー・マルティンのエティクス・クイックステップ勢。
昨日のメカトラブルで苦渋をなめたアラフィリップがその鬱憤を晴らすように逃げに逃げます。
トニー・マルティンにしても今大会ではここまで目立った活躍がなかったので、今日の逃げには気合いが入ります。
2人の逃げは残り100km地点から残り25km地点までのおよそ75km余り。

平坦コースでしかも2人キリの逃げで75km余りを逃げ続けたアラフィリップとトニー・マルティンの2人の執念には見ている方も思わず応援したくなる気迫があります。
結果、今日の敢闘賞はなんとアラフィリップとトニー・マルティンの2人に与えられる例外措置!
逃げのうち7〜8割はマルティンが引いていたように思いますし、最後の最後まで逃げ続けたのもマルティンなのでマルティンに敢闘賞かな……と思っていたわけですが、まさか2人に授与とは!!
ひょっとしたら今日の走りに加え「前日のメカトラのリベンジに燃えるアラフィリップ」というストーリーも込みでの2人受賞ということだったのかもしれません。

残り25kmでアラフィリップを、残り23kmでマルティンを吸収したメイン集団はその後ルイ・コスタが逃げる瞬間もありましたが、最終の石畳区間までにルイ・コスタも吸収され、メイン集団がそろって石畳に突入という状況。

石畳で且つ上りの連続で、コーナーも多くテクニカル、、という幾重にも難しさが折り重なったような市街地コースで集団は徐々に絞りこまれていきます。

そんな中、いい位置でゴールスプリントに辿りついたのは、アレクサンドル・クリストフとペーター・サガンというクラシック巧者なスプリンターの2人。
その後方には前日も4位と徐々に復活しつつあるジョン・デゲンコルブや地元でのステージ勝利を狙うファビアン・カンチェラーラが続きます。

ゴールスプリントでは積極的に前に出るクリストフとその後方に張り付くサガン、という構図。
スプリントの流れ的にはクリストフがそのまま行ってしまいそうな気配もあったものの、最後の最後でゴールにバイクを投げ出したサガンの数cm差の勝利。
去年あれだけ勝てずに2位が続いていたサガンはどこへ行った??と言いたくなるようなステージ勝利の連続(既に今年はステージ3勝)
昨年、世界チャンピオンになり、結婚もしたことで特にメンタルでの強さや、運をたぐり寄せる「引き」の強さが出てきたのかなぁ、と想像。

明日の休息日を明けると明後日からはいよいよツールも最後の難関、アルプス4連戦へと突入します。
いよいよ総合争いも最終盤となり、フルーム、スカイ勢にライバル各チームがどのような攻撃を繰り出していくのか。
これまで圧倒的な強さをみせているスカイですが、そこはツール・ド・フランスのこと、「何が起こるかは分かりません。」
予想外の展開でアルプスステージが盛り上がることを期待します。

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