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ツール終幕。グライペルがついにステージ勝利:ツール・ド・フランス2016第21ステージ

ツール・ド・フランス2016

3週間にわたるツールドフランスのドラマも最終章となりました。最終日となる今日はパリまでの凱旋。穏やかなパレードランとパリ市内の周回コースに入ってからはスプリンターたちの最後の勝負が繰り広げられます。

www.jsports.co.jp
http://www.jsports.co.jp/cycle/tour/share/img/stage/img_profile_21.jpg

様々なドラマが繰り広げられたツールドフランス2016もいよいよフィナーレとなります。
通例、最終ステージではゴールスプリントに向けた攻防以外はレースとしての争いは控えられ、3週間の険しい道のりを走りきった選手たちを温かくパリに迎え入れるパレードランが展開されます。

パレードの中心は言わずもがなですが、マイヨ・ジョーヌを擁する優勝チーム。
今回もスカイの選手たちはマイヨ・ジョーヌに合わせた黄色のアクセントでデザインされた特別なジャージをまとい、同じく黄色をあしらったヘルメットやバーテープで、マイヨ・ジョーヌを讃えパレードランを盛り上げます。
これまでの3週間の緊張感から解放され、スカイの選手たちの手にはシャンパングラスがあったりします。(もちろんアクチュアルスタート前のニュートラル時の話です)

レース中にこんなツイートが流れるのも最終ステージならでは、かもしれません。


さて、上記で「通例は…」と書きましたが、最終ステージも必ずしもスプリント争いになるとは限りません。
2005年にはアレクサンドル・ヴィノクロフが周回コースのラスト1周で抜け出し、そのまま逃げ切り優勝を飾っていますし、1982年は(これは厳密にはゴールスプリント勝負ですが)ベルナール・イノーマイヨ・ジョーヌ着用者であるにも関わらず、途中でアタックを仕掛け、さらにその後のゴールスプリントも制してステージ優勝してしまった……というような劇的な展開がありました。
また、1989年にはなんと最終日に個人タイムトライアルが実施され、しかも、そのステージの結果で首位を逆転しマイヨ・ジョーヌを獲得したグレッグ・レモンの例もあります。※シャンゼリゼ通り (ツール・ド・フランス) - Wikipedia

さて、では今年は……というと、例年通りのパレードランがパリの周回コースに入るまで続き、周回コースからゴールまでは猛烈なスピードで駆け抜け、そのままスプリントに雪崩れ込むという一般的なツール最終日の展開が踏襲されます。

そんな中、今日特に不運に見舞われたのはエティクス・クイックステップ
まずトニー・マルティンですが、周回コースに入る手前でなんとリタイア!
3週間走り続けてきて、あと残り40km余りのところで膝の痛みを感じてリタイアとのこと。
リオオリンピックを睨んで大事をとって……ということですが、それにしてもこのタイミングでのリタイアは無念ですね。今大会では個人成績としても奮わなかった上でのリタイアとあって、マルティン自身も不完全燃焼だったに違いありません。是非、リオオリンピックでは再び圧倒的な力で個人タイムトライアルを制して欲しいと期待します。

次にマルセル・キッテルですが、周回コースに入ってからのメカトラブル発生。チームカーからサブバイクを手渡されて、それに跨って走り出すものの、このサブバイクも後輪にトラブルがあり、後輪を取り替えるハメに……
こんなアクシデントが2重に積み重なることが果たしてあるのか!?と思いたくなるくらい、このトラブルはあまりに不運でした。結果キッテルはこのアクシンデントによりメイン集団から1分以上のタイムを失い、その後何とか集団に復帰はするものの、ゴールスプリントで他のライバルに使うはずだった足を浪費し、最終的にゴールスプリントにはほぼ絡めなかったというのは本人もロードレースファンにとっても残念な出来事でした。

そんなエティクス・クイックステップの悲劇とは関係なく、メイン集団は順調に周回コースを回って行きます。
各チームとも、何とかエースを有利な位置でスプリントに持ち込むべく、トレインを組んで猛烈なスピードでシャンゼリゼの石畳ももろともせずに走っていきます。
しかし、最終局面まで有効なトレインを組めたチームはなく、最終的には個々のエースが自力でぶつかり合うガチスプリントに雪崩れ込んでいきます。
クリストフがやや先行し、それをグライペルがかわす……しかし、グライペルの後方から猛烈に追い上げるサガン
最終的にサガンの追い上げは一歩届かず、グライペルがステージ勝利!!
今大会ではまだ未勝利だったグライペルが最後の最後でステージ優勝。カヴェンディッシュ、キッテル、サガンらと並ぶ現役最強スプリンターの一角を自分が占めることをあらためて示したステージ勝利でした。

さて、3週間にわたるツールドフランスの戦いも今日で終焉となりました。
今大会、様々な事件や波乱があったものの、振り返ればフルームとスカイの圧倒的な力が目立った大会でもありました。
そんなスカイの9人が並んで肩を組み、シャンゼリゼのゴールに向かう姿は自信に満ち溢れ、なんとも印象深いものでした。
8月に入ると今度はリオオリンピックが始まります。
ツールで活躍した選手はもちろんですが、ツールでは無念な結果に終わった選手もツール以上のパフォーマンスで大会を盛り上げてくれることを期待します。

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