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トゥルマレ峠登場!ついにフルームがマイヨ・ジョーヌ獲得:ツール・ド・フランス2016第8ステージ

ツール・ド・フランス2016

ツール・ド・フランス2016は第8ステージ、ピレネーの代名詞ともいえる超級トゥルマレ峠をむかえます。


超級トゥルマレに1級が2つ、2級が1つ、日増しにピレネーも厳しさを増していきます。

今日逃げに成功したのは、ティボ・ピノトニー・マルティン、ラファル・マイカの豪華な3人。昨日奮わなかったティボ・ピノは面目躍如とばかりに今日は積極的に逃げます。
ラファル・マイカは山岳賞に向けて本格始動。思えば昨年の"トゥルマレ"ステージを勝ったのはラファル・マイカでしたし、今年もステージ勝利も狙っての逃げですね。
最後の1級山岳の手前でトップからは遅れてしまったものの、今日は着実に山岳ポイントを重ねてひとまずマイヨ・ア・ポワの獲得を決めます。

逃げの3人を吸収するとメイン集団はチーム・スカイが完全にコントロールして最後の1級山岳をむかえます。
今日のコースプロフィールから勝負どころは山頂を超えたあとのダウンヒルとみられていましたが、ここで仕掛けたのはクリス・フルームでした。
山頂の手前で一気にアタックし、そのままダウンヒルに突入します。
そしてフルームがダウンヒルを攻める攻める……これは完全に事前に準備していた感じですね。コースもしっかり把握した上での周到なアタックという感じ。
明日の第9ステージを勝負ポイントと見る向きが強かったですが、それに先んじて手を打ってくるあたりはいかにもフルームという感じで、この強さ、強かさを見せつけられると何とも言いようがないですね。
本当に強いクリス・フルーム。本当に強いチーム・スカイ。
レースはそのままクリス・フルームが逃げ切りステージ勝利。マイヨ・ジョーヌも獲得です。

そして個人的に何とか頑張って欲しいアルベルト・コンタドールですが今日も残念ながらタイムを失う結果になってしまいました。
ティンコフとしては、マイカの山岳賞もありますし、総合でもロマン・クロイツィゲルが比較的いい位置につけていますし、もちろんペーター・サガンマイヨ・ヴェールもありますし、今後のチーム戦略が気になります。(今日も遅れたコンタドールに対してクロイツィゲルがアシストに回ることなく走り続けたのもチームとしての判断がありそうです。)

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カミングス勝利、ディメンションデータ今大会はやくも4勝目:ツール・ド・フランス2016第7ステージ

ツール・ド・フランス2016

7月2日に開幕したツール・ド・フランスも今日で7日目、ついにピレネー山脈に突入します。
例年だと第10ステージ前後でアルプスかピレネーに入りますが、今年は「山が多い」という評判通り、やや早めのピレネーステージです。


100km過ぎの4級山岳から上りに入り、続いて1級山岳アスパン峠を超えて7km下ってゴールというシンプルなステージ。
とはいえ1級アスパン峠は総合勢にとってはこれからの優勝争いに直結する大事なポイント。少なくともここでタイムを失うことは避けたいステージです。

序盤なかなか逃げが決まらなかったものの、最終的には有力選手を多数含む29人もの大グループが形成されます。
トニー・マルティンファビアン・カンチェラーラ、ヴァシル・キリエンカといったTTスペシャリストや、クライマーではダニエル・ナバーロ、総合系のヴィンチェンツォ・ニーバリといった多彩で豪華な逃げ集団です。そしてマイヨ・ジョーヌのヴァンアーヴェルマートも逃げ集団に加わります。

最初の4級峠ではニーバリがアタックを繰り出しますが決定的なものにはならず、結局抜けだしたのはダニエル・ナバーロら3人。逃げた3人をスティーブ・カミングス、トニー・マルティン、ヴァンアーヴェルマートらが追う展開。やはりマイヨ・ジョーヌ頑張りますね。
結局カミングスが逃げグループへの合流を果たし、ナバーロ、カミングスらによる4人の逃げグループとなります。
残り40kmで逃げグループとフルーム、キンタナ、コンタドールらのメイン集団とは5分(結構開きましたが1級山岳を残してのタイム差なので何が起きるかはまだ分からない)

このまま4人でアスパン峠を超えて……と思っていましたが、なんと上りに入る前にスティーブ・カミングスがアタックをかけます!(まだ1旧山岳を残した残り27kmでのアタックはかなりのチャレンジ!!)
しかし今日のスティーブ・カミングスは強かった。そのまま独走でアスパンを超え、ゴール。

今年からワールドツアーに加わったディメンションデータですが、ここまでカヴェンディッシュの3勝、今日のカミングスの勝利と合わせて7ステージ中4勝!
基本的にはレンショーやボアッソンハーゲン、アイゼルらマーク・カヴェンディッシュのスプリントのためのアシストを揃えたチームですが、こうして個人の力でもステージ勝利を取るあたり、チームとしての厚みを感じさせます。
他にも昨年のツールで旋風を巻き起こしたダニエル・テクレハイマノもいますし、非常に注目のチームですね。

昨年まではMTNクベカとして活動していたチームですが、このスポンサーの「クベカ」は貧しい子どもたちに自転車をプレゼントしたり、自転車による教育や環境保全を推進している団体。
昨年から続くツールでの活躍ももちろんですが、南アフリカ国籍のチームとしての存在意義や活動そのものも多いに注目に値するチームだと思います。

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さて、注目の総合争いですが、メイン集団は結局揃ってゴールしタイム差に大きな変動はありませんでした。(ティボー・ピノーが大きくタイムを失ったのを除いては……)
一方で今日も頑張ったマイヨ・ジョーヌのヴァンアーヴェルマート。
ティーブ・カミングスからは大きく遅れたものの、フルームら総合上位勢にはなんと1分以上のタイムを今日も稼ぎました。
このまま奮闘すれば、もうしばらくイエロージャージ姿のヴァンアーヴェルマートが見られそうです。

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新城幸也が躍動!!そしてカヴェンディッシュ3勝目:ツール・ド・フランス2016第6ステージ

ツール・ド・フランス2016

ツール・ド・フランス2016、第6ステージはピレネー入りを翌日に控えた平坦ステージ。


3級2つ、4級1つと中央山塊の峠を超えつつの下り基調の平坦ステージ。
今日の逃げを決めたのはボーラ・アルゴン18のヤン・バルタと……ランプレ・メリダ新城幸也!!
ついにきました!!今日は新城幸也が逃げます。

ここまで連日ほぼ逃げグループに選手を送り込んでいるボーラ・アルゴン18は今日もしっかりヤン・バルタの逃げを成功させます。
そして、ここまで逆にあまり見せ場を作れていないランプレ・メリダが、今日はついに新城幸也で逃げを成功させます。
18チームあるUCIプロチームの中でも最も予算の少ないと言われるランプレ・メリダ
しかしながら今年のジロ・デ・イタリアでもディエゴ・ウリッシがステージ2勝を上げるなど着実な活躍を見せているチームでもあります。
絶対的なエースはいないものの、個々にはレベルの高いパンチャー、スプリンターを擁し、臨機応変に逃げやスプリントに挑んで成果を上げているチームです。
今年からそのランプレ・メリダに移籍した新城幸也ですがそうしたチーム状況の中で逃げに乗る機会やステージ優勝に絡むチャンスも増えるのでは……と期待されていました。

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この2月の落車により大腿骨骨折という重傷を負い、当初はツール参戦も絶望とみられていた新城幸也でしたが、脅威の復活を遂げツール参戦。そして今日の逃げ!!ほんとうに凄い選手です。

さすがにステージ勝利は厳しいかな……と思いつつ見ていましたが、やはり残り21km地点で集団に吸収……
残念ながらステージ勝利はなりませんでしたが、やりましたね、敢闘賞!!
過去には2012年の第4ステージで敢闘賞を取っている新城幸也ですが、2度目の敢闘賞。
新しいチームに移籍して、そして大怪我を乗り越えての敢闘賞、素晴らしいとしか言いようがありません。

踏む前に捕まっちゃったんで今日はまだ全然踏んでないです

表彰後の電話インタビューでの本人談……やっと足も出来てきたしこれからまだまだいけるとのこと。明日からのピレネーにも期待ですね。

さて、集団は比較的道幅の狭い町中のコースで各チームともしっかりとトレインを組めない状態で混戦のスプリント。
今回このような展開のスプリントが多いですね。
そしてこの混戦を制したのは、またしてもマーク・カヴェンディッシュ
今大会ついに3勝目。かつてのステージ勝利量産体制が復活の気配か??と思いたくなる今大会の活躍ですね。

さて、明日からはいよいよピレネーに突入し、一気に総合争いも加熱していきます。
ますます目が離せない、ツール・ド・フランスです。

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新城幸也とランプレ・メリダの活躍にはこれからも期待です!!

いよいよ山岳ステージ!総合争いのプロローグ:ツール・ド・フランス2016第5ステージ

ツール・ド・フランス2016

ツール・ド・フランス2016、第5ステージはいよいよ山岳ステージの序章といった感じ。
総合勢の戦いもいよいよ本格化します。


2級2つ、3級3つ、4級1つ、後半は峠をいくつも超えていく「ほどほどの山岳」といった感じのプロフィールですが、随所に激坂を配し、中には最大勾配20%の超激坂もある案外厳しいステージ。ツール序盤にして、総合勢にとってはライバルの状態を見極めるステージになりそうですし、パンチャーにとっては逃げを決める絶好のチャンス、といった面白いステージです。

先頭4名、追走6名という逃げグループが形成され中盤では15分ものタイム差がつく展開。先頭グループにはヴァンアーヴェルマートやトーマス・デヘント、追走グループにはラファル・マイカといった有力選手も含むなかなかに強力な逃げ集団。
山岳での15分差ですし、しかもヴァンアーヴェルマートといった総合上位の選手を含む逃げなので、簡単には許容されないだろうと思いつつも期待したくなる顔ぶれです。

昨日の「マイカは順調に総合タイムを落としている」というティンコフ中野マッサーのインタビューもありましたが、ラファル・マイカは今回は山岳賞、山岳でのステージ勝利に向けた準備を着々と進めて……そして今日の逃げ、ということですね。
ジロでは目立った活躍のなかったマイカですが、ツールの山岳では2014年の再現もしくはそれ以上の活躍もあるかもしれません。

山岳区間に入るとメイン集団ではモビスターの強烈な引きで集団が破壊され、ニーバリ、ランダといった今回はアシストにまわっている準エース級の有力選手が早々に千切れていき……マイヨ・ジョーヌペーター・サガンも集団から遅れていきます。
そんな中、アルベルト・コンタドールがまたしてもマシントラブル……ほんとうに今大会ついてない…ついてなさすぎるコンタドールがこのステージでも不運を発揮して、またしてもタイムを失います。(このついてなさが今後のステージでどう転ぶのか)

モビスターに続いてスカイの牽引で追い上げるメイン集団ですが、ヴァンアーヴェルマートの足は冴えていました。
並走していたデヘントも振り切り独走を続けて逃げ切り勝利!!そして初のマイヨ・ジョーヌ獲得!!

今大会、カヴェンディッシュサガン、ヴァンアーヴェルマートと、初マイヨ・ジョーヌ獲得が続いています。(とはいえ、いずれも実力者の初マイヨ・ジョーヌではありますが)
特にカヴェンディッシュサガンといった数々の勝利を上げてきた選手が、それでも誇らしげにマイヨ・ジョーヌを着て走る姿は、やはりマイヨ・ジョーヌの特別さを教えてくれます。
ひょっとしたら明日以降のステージでも「マイヨ・ジョーヌ効果」でヴァンアーヴェルマートの実力以上の活躍がみられるかもしれませんね。益々これからのツール・ド・フランス、楽しみです!!

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ついにキッテル勝利!:ツール・ド・フランス2016第4ステージ

ツール・ド・フランス2016

ツール・ド・フランス2016は第4ステージを迎えます。
237.5kmの今大会最長ステージはじわじわとした上り基調の平坦ステージ。細かいアップダウンが続くコースはいかにも逃げが決まりそうな雰囲気。
近年のツールではなかなか逃げが決まることは少ないですが、今回はどうでしょう……


昨日までのブルゴーニュから一気にいつものツールらしい緑の夏の平原といった感じの景色になり、ツール感も高まってきました第4ステージ。
今日も例によってボーラ・アルゴン、イアム、トレックといった逃げの常連勢にAG2Rを加えた4チームが逃げる展開。コースプロフィール的には逃げが決まりそうな雰囲気もあるものの、そこまでタイム差は広がらず……やはり今日もゴールスプリントで勝利が決まりそうな展開。

昨日逃げて敢闘賞を勝ち取ったトマ・ヴォクレールが今日はなんと途中、メイン集団を引きます。
普段は集団の最後尾が定位置のヴォクレールが集団を引く……なかなか珍しい光景です。37歳となりキャリアの最終版を迎えるベテランが気を吐く姿、いいですね。
37歳となると、ひょっとしてヴォクレールあたりが今大会最年長なのかな?と思ってざっとベテラン勢の年齢を調べてみると、なるほど最年長は42歳!マッテオ・トザットですね。42歳いまだ健在「横風番長」……今回もしっかりとコンタドールの脇を固めています。
ちなみにトザットの次はざっと見たところパオロ・ティラロンゴの38歳。ティラロンゴも今年のジロではニーバリのマリア・ローザに大きく貢献しましたし、まだまだ衰えは感じさせないですね。
今年40歳を迎える私としては同年代の選手が活躍しているのは嬉しいかぎりです。

さて、今日も残り4kmあたりからテクニカルなコースが続き、人数が絞れた状態でのスプリントになりました。
残り2kmで万全のトレインを組んだロット・ソウダルも、最後までトレインを保てず今日も混戦のスプリントに雪崩れ込む形に。
最後はマルセル・キッテルとブライアン・コカールの際どい争い。
途中のヴォクレールの牽引もあったので、個人的にはコカールどうか!と思ったものの、キワキワのスプリントを制したのはマルセル・キッテルでした。(とうとうキッテルが来ましたね)
3位にペーター・サガンが滑り込んだので再びサガンマイヨ・ヴェール奪還。やはりマイヨ・ヴェール争いでサガンは抜きん出ていますね、凄い安定感です。

ここまで、カヴェンディッシュサガン、キッテル、と有力スプリンターが勝利を分けてきました。唯一まだ勝利に届いていないアンドレ・グライペルがこれからどんな奮起をみせるか楽しみです。

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まさに格闘技!といった感じの熾烈なゴールスプリント

今日もまた僅差の争いに

カヴェンディッシュ2勝目!:ツール・ド・フランス2016第3ステージ

ツール・ド・フランス2016

ツール・ド・フランス2016も3日目、今日はいわゆる「ド平坦」ステージです。
昨日マイヨ・ヴェールマイヨ・ジョーヌを獲得したサガンマイヨ・ヴェールを守るか。
ここまで若干精彩を欠くキッテルが本領を発揮するのか、あたりが見どころです。


序盤に4級山岳があるものの、その後はほぼ平坦。223.5kmを大集団は淡々とゴールを目指します。(いや昨日、一昨日に比べると今日は平和ですね……)

今日はトマ・ヴォクレールとアルミンド・フォンセカのフランス勢が逃げを決めました。
トマ・ヴォクレールというと個人的には2011年のツールでマイヨジョーヌを10日間粘りに粘って守りぬいた走りが強く印象に残っています。
よく「マイヨ・ジョーヌを着ると常ならぬパワーが発揮される」といったことが言われますが、まさに2011年のヴォクレールはそんな感じでした。
最近だと今年のジロ・デ・イタリアのクライシュバイクも「マリア・ローザパワー」を発揮した例かもしれませんね。

今日そのマイヨ・ジョーヌを着ていたのは、ペーター・サガン
初のマイヨ・ジョーヌ獲得でしたが、本人はどうもマイヨ・ジョーヌよりも世界チャンピオンジャージである「マイヨ・アルカンシエル」のほうが気に入っている……といった発言をしていたようですが、なかなかどうして今日のレース前のインタビューでは結構嬉しそうにしてましたし、マイヨ・ジョーヌも似合っていたかと思います。
サガンというと、マイヨ・ブランマイヨ・ヴェールはもう見飽きるくらいに目に馴染んでいますが、いずれマイヨ・ジョーヌ姿も見慣れたものとなるのでしょうか。(個人的にはマイヨ・ジョーヌを着たサガンをまだまだ見ていきたいです。)

さて、今日のレースですが、予想通りの際どいゴールスプリント
グライペルを最後の最後でかわしたカヴェンディッシュが第1ステージにつづいての2勝目となりました。
この最後の最後の際を制した勝負勘はさすがカヴェンディッシュですね。

それにしても今回もいい形でトレインを組んでスプリントに望んだエティック・クイックステップでしたが、やはり勝てなかったマルセル・キッテル……
事前の評判ではスプリンター勢で頭一つ抜けているのでは……と言われていながら、ここまでの成果は今ひとつ。
おかげで際どいスプリント争いが続いているので面白いわけですが、キッテルの復調はあるのでしょうか。

ともあれ個人的にはカヴェンディッシュの2勝目は嬉しいかぎり。
今日の勝利でツール通算28勝。あのベルナール・イノーと並んで歴代2位タイですね。
エディ・メルクスの34勝に並ぶ日もいつか来るのかもしれません。

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際どいゴールの瞬間

迫力のあるピュアスプリントでした

この日、歴代2位の勝利数に並ばれたベルナール・イノーマーク・カヴェンディッシュ

サガン久々のツール勝利!迫力の上りスプリントは圧巻:ツール・ド・フランス2016第2ステージ

ツール・ド・フランス2016

ツール・ド・フランス2日目。昨日のコンタドール新城幸也の落車の影響が気になりますが……ひとまず2人とも無事に今日もスタートしていて良かった……


平坦ステージにカテゴライズされてますが、4級3つ、ラストは最大勾配14%の3級山岳が控える、なかなか難しいステージです。
登り基調のゴールスプリントということで今日はペーター・サガンの久々のツール勝利なるか!?といったところが見どころ。

昨日、山岳ジャージを獲得したポール・ボスが今日も逃げに加わって奮闘。ボーラ・アルゴンは来年のワールドツアー入りを目指しているとのことで、今回のツールでも士気は高そうですね。
イアムやティンコフが今年でチーム消滅してしまう中で、勢いのあるチームがあるのはいいことですね。

そして、落車ってやっぱり後を引くというか、連鎖するというか、今日もコンタドールは不運に見舞われてしまいました。今日も結果的にフルームやキンタナといった総合有力勢に対してタイムを失う結果に……厳しい。

近年、グランツールの中でも特に逃げがなかなか決まらないツール・ド・フランスですが、今日の展開は面白かったですね。もう一息というところまで逃げに逃げたジャスパー・ストゥイヴェンは素晴らしかったです。

そして、サガン、アラフィリップ、さらにはキンタナやフルームといった総合勢までもが絡んでのラスト1kmの展開は熱かったですね!
最後の最後にアラフィリップをかわして「なんと初めてのマイヨジョーヌ」を勝ち取ったペーター・サガン、、凄かった。
そしてサガンを最後まで牽引したクロイツィゲルのアシストも良かったですね。

いやー、サガンマイヨジョーヌ、、凄い(そして、今日から"予定通り"マイヨヴェールも獲得ですね)
これまでも十分に活躍してきたペーター・サガンですが、世界チャンピオンとして挑む今年のツールでの活躍はこれまで以上に期待です!!

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復活のカヴェンディッシュ…スプリンター勢揃いの2016年ツール・ド・フランスが始まりました!!

ツール・ド・フランス2016
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今年も夏が始まりました!ツールの7月がやってきました!
今年はモンサンミシェルからスタート……これからの3週間が楽しみですね。


モンサンミシェルからの188km平坦ステージ。海沿いのコースなので強い横風がレースにどんな影響をもたらすか……
といった状況でしたが……

まず、残念ながら大きめの落車が何度か起きてしまいましたね……
それぞれ別の落車ですが、コンタドール新城幸也が落車に巻き込まれてしまったのは心配です。
近年特に風の強いステージでは熾烈な位置取り争いから落車が引き起こされてしまう状況がよく見られますが、今年のツールでも落車が残念ながら多く起きてしまうのかもしれません。
昨年のトニー・マルティンや、ファビアン・カンチェラーラマイヨジョーヌを着ながらも、落車によってツールを去ってしまった辛いシーンが思い起こされます。今年はそんな辛いシーンは見たくないですね。

復活のマーク・カヴェンディッシュ

マルセル・キッテルアンドレ・グライペルペーター・サガン、そしてマーク・カヴェンディッシュら、現在トップのスプリンターが顔を揃えた今回のツール。
ジロ・デ・イタリアの圧倒的な勝ち方を見ていても、キッテルが頭抜けてるかなぁ……と思っていましたが、いやいや、そんなことはなかったですね

結果的には

と、上位陣は予想通りの顔ぶれですが、なんとその中で勝ったのは……カヴェンディッシュでしたね!
かつての連勝を重ねていた記憶が強い私にはカヴェンディッシュの久々のツール勝利は本当に嬉しい!!
今年ディメンションデータに移籍して、マーク・レンショーやベルンハルト・アイゼルら、かつてのHTC時代のアシスト勢と再びチームを組んでカヴェンディッシュ復活!これは個人的にもロードレースファン皆にとっても嬉しい状況ですね。
ペーター・サガンもしっかり3位に食い込んでいますし、こちらも久々のツール勝利を期待したいです。

総合争いは意外にも波乱

落車の影響、風の影響もあって、初日から意外にも総合勢の間でもタイム差がついてしまいましたね。
特に酷い落車に見舞われたアルベルト・コンタドールの明日以降の状況が気になります。
昨年のジロでも肩を脱臼しながらも最終的には総合優勝を果たしましたし、怪我には強いイメージのあるコンタドールですが、他でもないツールですから熾烈な3週間をどう戦えるのか、気になります。

ともあれ、始まったツール・ド・フランス2016
今年はスプリントも盛り上がりそうですし、もちろん総合争いも気になりますし、3週間目が離せません!!

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↓HTC時代のカヴェンディッシュは凄かった!2008年4勝、2009年6勝、2010年5勝、2011年5勝、と信じられないくらいのステージ勝利を量産していたかつての強さが今年は見られるか、非常に楽しみです!!
Mark Cavendish is the Best Sprinter of 2010

台北のカフェ巡り!レベルの高いカフェが多くてさすが茶藝の国、台湾

今回で3度目の台湾・台北旅行となるのですが、今回は「カフェ巡りをしよう!」と決めていました。
前回の台北旅行でもカフェは目立ちましたし、まぁ「茶藝文化」の国なので、カフェもレベル高いのだろうな…とは想像していましたが、実際に調べてみると魅力的なカフェが本当に多い!
結局3日間の滞在で合計6軒のカフェに立ち寄りました。(3日目は時間もあったのでなんと4軒も巡り……これはさすがに妻にも呆れられ……)

FikaFikaCafe

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2013年にバリスタ世界チャンピオンになった方がオーナーを務めるお店ということでしたが、天井が高くて開放感のある、とても居心地の良いお店でした。
今回いずれのカフェも平日の昼間ということでわりと空いていたのですが、このFikaFikaCafeだけはとても混んでいました。
このカフェで隣に座ったのが現地の年配のご夫妻だったのですが、台湾のカフェって若者はもちろん多いですが、わりと年配の方も来られてるんですね。さすがお茶文化の国…といったところでしょうか。

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好丘

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101のすぐ側にある「四四南村」という昔の住居を保存したエリアの中にある雑貨店&カフェです。
こちらに来たのはalisanproject.com - このウェブサイトは販売用です! - 台湾 Taiwan 日本 japan 阿里山 Alisan リソースおよび情報をこの好丘が扱っているということでカフェというよりもコーヒーを書いにいったついでにカフェにも立ち寄ったという感じです。
この好丘、コーヒーというよりもベーグルが有名なようですね。
ほんとはカフェでベーグルをいただきたかったのですが、売っているベーグルの多くはテイクアウトonlyということで、こちらではカフェラテだけをいただき、購入したベーグルは日本に帰ってからいただきました。(パイナップルのベーグルも美味しかったです)

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好丘で購入した阿里山コーヒーと阿里山コーヒーのキャラメルはこちら
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www.fashionsnap.com

All Day Roasting Company

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今回台北で巡ったカフェの中で個人的に一番だったのがこのAll Day Roasting Companyでした。
taiwan55.com

コーヒーの抽出に「Steampunk」という特別なマシーンを使っていたりと、とりわけこだわりの多いお店のようなのですが……
いや、実際に美味しかった!!
ここでは、その日のオススメだったケニア産のコーヒーと、ヘイゼルナッツフレーバーのカフェラテを頼んだのですが、ケニアはとにかくスッキリとしたドリップで、紅茶のような軽い飲み口が非常に印象的でしたし、カフェラテも異常に飲みやすい軽さと絶妙な甘さ、ヘイゼルナッツフレーバーとか、どうしても甘すぎになってしまう印象がありますが、実に飲みやすいカフェラテでした。
サニーヒルズの近くということもあって、おそらくこれから台北に行ったら必ず再訪するカフェになりそうです。

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Café Junkies

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點水樓でランチを済ませた後に、すぐ近くということで立ち寄ったCafé Junkies。
空いてたのが、子供用?という感じの低いテーブルとイスの席で、まぁ仕方ないかぁ……ということで少し違和感を感じながらも小さいイスにこじんまりと座ってコーヒーをいただきました。(あ、実際に子供用というわけではなかったようですよw)
で、ここで頼んだのが、「橘子汽水咖啡」……なんとこれ、エスプレッソをファンタオレンジで割った飲み物なんです!!
旅々台北【早朝からコーヒーを Café Junkies】
こちらの記事でオススメされてたので、せっかくだし……と思って頼んでみました。
正直個人の感覚によるかな、とは思いましたが私はOKでした。
コーヒーの苦さにオレンジの酸味や苦味が融け合っていて、これはこれでアリだな(台北の暑さという要因もあったと思います)と思いました。
思いのほか居心地もよかったですし、カジュアルな感じのカフェで立地もよい、案外また再訪したくなるお店かもしれません。

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Fujin Tree 353 CAFE

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前日一緒だった台北の知人に「カフェ回ろうと思ってるんだ」と言ったところ「富錦街に行くの?」と聞かれたくらい、今や台北のオシャレカフェエリアとしても知られた富錦街を代表するカフェです。
平日の昼間だったので、比較的空いていて、ゆっくりとキャラメルマキアートを飲みながらくつろげました。
他のカフェだと、わりと大きな声で会話している人が多かったりしたのですが、このFujin Tree 353 CAFEは静かで落ち着いたお店でした。(思わず長居してしまいそうな居心地の良さ……)
コーヒーの美味しさはAll Day Roasting Companyに譲るものの、居心地の良さ、という点では今回巡ったカフェの中では一番だったと思います。
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ちなみに富錦街を歩いていると、この Fujin Tree CAFE ブランドのかき氷屋さんもありました。

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BEANS & BEATS

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富錦街を一通り歩いて、最後に立ち寄ったのがこのBEANS & BEATS
お店の奥にスタジオがあったり、地下はレコードショップになっていたり、音楽押しのカフェで、ここではエスプレッソ+レモネードをいただきました。
Café Junkiesのオレンジファンタコーヒーもそうなんですが、やはり暑い国なのでこのような独特なコーヒーのアレンジが生まれるのですね。
実際、どのカフェも日本に比べると普通のドリップコーヒーよりもカフェラテやカプチーノを押しているのもアイスで楽しめる……といった観点があるのかもしれません。

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ちょっとした想像力と思いやり……という話

日曜の夜、妻と友人2人と4人で神泉で飲みながら、なんとなくこの特別お題「心温まるマナーの話」のことを話し合いました。
友人や妻から聞いたエピソードと、その夜の帰りの京王線で見かけた光景を書いておこうと思います。

カナブンと男子高校生の話

友人から聞いたエピソードです。
友人はいつものように電車で職場へと向かおうとしていました。
ホームから電車に乗り込み、しばらくたった頃、なにやら車内がざわつき始めました。
見ると一匹のカナブンが乗客の頭上を旋回しています。
カナブンですから特に害を及ぼすようなことはないものの、やはり皆、気になってカナブンが寄り付かないように手で払ったりしています。
まぁ少なくとも飛び回るカナブンを捕まえようとする人は普通いないですよね……
ところが、そんな中、長身の男子高校生がヒョッと手を差し伸ばして……なんとカナブンを一掴み!(すごい動体視力と反射神経!)
電車が次の駅に到着し、ドアがあくと同時にカナブンを車外へと離したのだそうです。
カナブンを捕まえたスキルはともかく、ほとんど誰もが積極的にはカナブンをどうにかしようと思わない中、意を決して手を伸ばした高校生の行動はすごいですね。
(私は捕まえることはもちろん出来ないだろうし、捕まえよう…という発想も持てないだろうと思います。)

泥酔女性と若者の話

これは日曜の夜、京王線で自宅に帰る途中で見かけた光景です。
渋谷から井の頭線に乗り、明大前で乗り換えた私と妻は運良く比較的空いている車両に当たり、2人ともに着席することができました。
(私も妻もけっこう酔っていたので、着席できて「助かった!」という感じでした。)
日曜の夜(23時半くらいの電車だったと思います)なので、酔いつぶれてうなだれている人もちらほら…という感じでした。
私の斜め向かいに座っていた若い女性もガックリとうなだれ、電車の揺れに身を任せていました。(まぁよくある光景ですね。)
その女性のひざ上には少し大きめのバッグが置かれ、揺れる女性の膝から今にも落ちそう、という状態でした。
そして、桜上水を過ぎたあたりだったでしょうか、、とうとうバッグは女性の膝上からガタッと床に逆さまに転落してしまいました。中の荷物も幾つか床に散らばっています。
「落ちる前に何とかしてあげようよ〜」という話かもしれませんが、私は酔った妻に寄りかかられた状態で身動きとれず、、おそらく周りの方からも「落ちそう」という様子は見えたと思いますが、そこはおとなしい日本人ですね……見てみぬフリをしていたという感じでしょうか。
とはいえ落ちてしまったものはしょうがない……落ちたバッグを見つめながら「誰か早くなんとかして〜」と心の中で叫ぶ私(声には出しません、出せません……)
誰も手を出さないまま数秒の沈黙……
「ああ、この状態でもやはり見てみぬフリかぁ……」と、しばし落胆する私
が、数秒の沈黙の後、女性の右隣り、空席を挟んでもう一つ隣に座っていた若い男性がスッと立ち上がり、ササッと散乱した荷物をバッグに戻し、女性の右隣りの空席に何事もなかったかのようにそっと置きます。(これもまた数秒の出来事)
「おお、やるじゃん、若者〜」とほっこりしながら千歳烏山で下車して帰宅の途についたのでした。

神谷町の初老女性とその娘さんの話

これは妻と友人がそれぞれみかけた同じ初老の女性とその娘さんの話です。
妻も友人もその初老女性をみかけたのは神谷町の駅だったとのこと。
どんな女性かというと、人よりも少し小柄な以外は特にこれといった特徴はない普通の初老の女性。
ところが、この女性の背中には、その女性の娘と思しき20〜30代と思われる女性が背負われているのだそうです。
初老の女性はとくに小柄なこともあって、背負われている娘さんのほうが明らかに体格は大きい。
一見して分かるのは、その娘さんはどうやら重度の障害を負っているということ。おそらくは話すことも、まともにコミュニケーションすることもままならず、自らの足で立つこも叶わない……
それどころか、娘さんには明確な意識があるのかさえも分からない……そんな様子。
そんな初老の女性が娘を背負い、両手に大きな荷物を抱えて駅の階段を登ろうとしている様子を私の友人はみかけたのだそうです。
見るに見かねて友人は女性に手を差し伸べました「荷物お持ちしましょうか?」
無言の女性、そして差し出された手をやや強めに払い、そのまま階段を登り続けます。
友人の厚意は無残に拒絶されてしまったわけです……

電車やバスで席を譲ろうとして断られた……という話を聞きますが(私も断られたことあります)
それと同じで「人の厚意を素直に受け取れないって良くないなぁ……」と素朴に友人の話を聞いて感じた私でした。
ですが、この話、私の妻に言わせると「女性が厚意を断る事情も慮るべきだ」というのです。
これはあくまで妻の想像ですが、障害を持つ娘を抱えて10年20年と過ごしてきた女性はきっと様々な悪意にさらされてきたのだろう……と
隣人の厚意を素直に受け取ることが出来ないくらいには、きっと彼女は辛い現実の中で生きてきたのだろう……と

もちろん真実は分かりません。
それでも私は妻のその想像に共感しましたし、その女性の「拒絶」の理由を推し量ってあげたい、そんな想像を巡らせていたい、そう思いました。
思いやりは必ずしも素直に通じるものではないかもしれません。
それでも、私は人の事情に想像を巡らせられる人間でありたいと思いますし、それが私にとっての心の平安にも繋がるのだろうと思います。

思いやりは人に向けられるものですが、同時に自分自身にも向けられた柔らかな感情なのだと感じます。
そんな柔らかな心を持って日々を過ごしていきたい、そう思った日曜の夜でした。


特別お題「心温まるマナーの話」by JR西日本
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