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京都と東京……これまでとこれから

※この記事ははてなスタッフアドベントカレンダーの12月19日の記事です。


はてなブログ」や「はてなブログMedia」を担当しています、プロデューサーの id:matsu_nao です。
株式会社はてなには2013年1月に入社して、間もなく3年を迎えます。

東京開発センターについて

3年前を振り返りますと、はてなが東京オフィスを表参道に移転し、東京開発センターの立ち上げを発表した時期にあたります。

この「東京開発センター」の発表後、エンジニア向けのイベントが実施されていた頃に私は株式会社はてなの入社選考を受けていたことになります。
当時を振り返ると、はてなは「京都」の企業であり、東京にオフィスがあることも薄っすらとしか認識しておりませんでした。
転職の相談をしていたエージェントから「はてな」を提案された際は「そういう選択肢もあったか!」とまさに目からウロコという感じでした。(自分では思い至らなかったであろう選択肢を提案してくださった担当のAさんには本当に感謝しています!)
純粋にはてなという企業とはてなのサービスに対して興味があったことはもちろんですが、この「東京開発センター」の立ち上げに関われることも一つ私を後押しした要因でした。

京都と東京の距離〜コミュニケーションの意識

2012年9月から徐々に東京でのエンジニア採用が始まったものの、私が入社した2013年1月時点では、まだ東京にエンジニアはおらず、開発メンバーではデザイナーが数名、編集者が数名とディレクターが私一人という状況で、入社後に私が所属したチームも私以外のメンバーはデザイナー、エンジニア共に皆京都という状況でした。

入社後しばらくは、とにかく京都に足繁く通い(月2〜3回は京都に出張していたかと思います*1)京都のメンバーとの関係作りに励みました。
元々京都は好きな街でしたし、精神的な負担は感じなかったものの、さすがに往復6時間の移動は体力的に辛いものがありました。
幸いだったのは妻が出張に寛容で、毎週のように京都に行く私を快く見守ってくれたこと。京都から帰った私を品川駅まで車で迎えに来てくれることもしばしばありました。*2

出張と併せて日常での遠隔コミュニケーションも入社後いろいろ試行錯誤しました。
これは私だけではなく、多くのメンバーが直面している課題かと思います。そうした様子は既に他のメンバーが記事にまとめていますのでそちらを参照いただければと思います。

はてなの特徴的な環境」については id:Swatz がまとめてくれています。
http://www.swatz.net/entry/2015/12/15/130021

はてなグループ」の活用についてはid:index_htmlがまとめてくれています。
http://sugawa.hatenablog.com/entry/2015/12/09/080000

はてなグループやSlack、GoogleAppsGitHubなどのツールを駆使しながら、遠隔でもより良く協働する方法を皆が模索しています。
遠隔での不便はもちろんありますが、実際に働く中で「遠隔だからこそ丁寧にコミュニケーションしよう」という意識を皆が持っているのは、はてなの強みではないかとも感じています。

東京オフィスの現在

さて、3年を経た今の東京オフィスは……といいますと……

今年3月にはオフィス増床の発表もさせていただきましたが、東京の開発メンバーも随分と増えました。
前述の通り、私が入社した2013年1月時点は、デザイナー、編集、ディレクター合わせても5名という状況でしたが、現在はエンジニア、デザイナー、編集、ディレクターといった開発メンバーで合計26名という規模になりました。特に3年前には不在だったエンジニアが今では10名まで増え「東京開発センター」といって差し支えない体制が出来上がりつつあります。*3
はてなの開発の中心は京都ではありますが、東京にも優秀なメンバーが増えつつあり、この2拠点を効果的に連携させていくことが次の課題かもしれません。

はてなブログを支える多職種の技術

冒頭でも紹介しましたが、現在、私は「はてなブログ」と「はてなブログMedia」を担当しています。
はてなブログのスタッフは京都、東京それぞれにおり、京都はエンジニアが多く、東京は編集者が多い、というようなバランスの体制になっています。

先日、はてなブログはサービス開始から4周年を迎えました。
多くのユーザー様にご利用いただき、膨大な記事がはてなブログで公開されています。
はてなブログは様々な技術によって支えられ、快適にお使いいただけるように日々改善や機能追加を進めています。(この姿勢は今後も変わりません)

blog.hatenablog.com

一方で、この膨大な記事、様々なブログをいかに多くの人々に伝えていくか、いかに”届くべき人達”に記事を届けられるか、編集者の力とエンジニア、デザイナーの力を結集した取り組みを進めています。

つい先日には「はてなブログ大賞」を発表させていただきました。様々なブロガーさん、企業メディアの編集部に今年のベスト記事を選んでいただきました。
この他にも「週刊はてなブログ」では様々な切り口で、多彩なブログに光を当てていきたいと思っています。(これらはまさに編集者らしい取り組みかと思っています。)

blog.hatenablog.com

はてなブログMedia」をご利用いただいている企業メディア*4と、ユーザー様をつなぐような取り組みも行っています。
開発と編集、そして営業やマーケティングのメンバーが連動した取り組みも徐々に形になってきています。

blog.hatenablog.com

はてな=技術の会社」というイメージを私も入社前から持っていましたし、今もそのイメージを大切な価値として守っていきたいと思っています。
その「技術」の一つとして「編集者の技術」も挙げられるかと思います。

  • エンジニアの技術
  • デザイナーの技術
  • 編集者の技術

これらを結集した「技術の集合」を磨いてユーザー様に還元していく。
そんなチャレンジを京都、東京という2拠点を有効に連携させながら実現していきたいと思っています。


はてなスタッフアドベントカレンダーの明日の担当はid:kewpiedesignさんです。






はてなブログ」「はてなブログMedia」では様々な技術をもった仲間を募集しています!


*1:現在の京都出張は月1程度の頻度に落ち着いています

*2:当時私は目黒に住んでいたので車だと片道10分くらいで品川駅でした

*3:正式には「東京開発センター」という呼称はその後使っておりません

*4:はてなブログMedia オウンドメディア導入事例 - はてなビジネスブログ