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一人飲みに"ちょうどいい"インド料理バー。アチャールを肴にオールドモンクを呑むよ

普段はほぼ一人飲みなどしない私ですが例外が幾つかあって、最近その例外に加わったお店が今日紹介するスパイス&ダイニング「ハバチャル」です。
地元、千歳烏山で出会った貴重な一人飲みスポットであり、最高に美味しいカレー屋さんでもある「ハバチャル」ですが、なんといっても紹介したいのはスパイスでいろいろな食材を漬け込んだ謂わば"インドの漬物"「アチャール」です。

トウモロコシ、すもも、ラム、チェリートマトのアチャール
トウモロコシ、すもも、ラム、チェリートマトアチャール

アチャールマスタードオイルをベースにスパイスを加えた漬物でインドやインド周辺の地域で作られている料理です。
肉や魚、野菜から、上の写真にある、すもものような果物まで実に様々な食材を様々なスパイスの組み合わせで漬け込む独特な料理。(すもものアチャールは本当に絶品でした)
このアチャールが酒の肴に実に"ちょうどいい"のですよね。
小鉢に入ったアチャールを3〜4種類くらい頼んで、それをつまみながらインド産のラム「オールドモンク」を呑んだり、スパイスを使ったオリジナルのお酒をいただくのが私の定番です。

アッサムティーのジンジャーラム自家製レモンスカッシュのカクテル
左はアッサムティーのジンジャーラム、右は自家製レモンスカッシュのカクテル

他にも「レモングラスのスパイシーウォッカ」や「カルダモンコーヒー焼酎」など、スパイスの効いた独特のお酒がいろいろあります。

そして、もう一つハバチャルで絶対食べて欲しいのが、インドのパン「パラタ」です。

ポークヴィンダルーとパラタ
ポークヴィンダルーとパラタ

パラーター(पराठा)は、チャパティの生地をのばし、ギーを塗り、折り畳むことを繰り返してギーを層状に練り込み、薄くのばして焼いたもの。パラタ、パロータともいう。 東アフリカでは、パラーター同様のパンを「チャパティ」の名で売っている。
2枚の生地の間にトウモロコシや香辛料、柔らかく煮て味をつけたジャガイモやカリフラワーなどを薄くのばしてはさむこともあり、弁当としても食べられている。

パラーター - Wikipedia

ハバチャルのパラタはなんともいえない香ばしさと風味があって本当に絶品。もうパラタだけでもお酒が進むくらい、単品でも美味しいし、アチャールやカレーと合わせても最高。このパラタを食べるためにハバチャルに通っている、とも言えるくらいに私の心を魅了したパラタです。
ちなみに上の写真にあるポークヴィンダルーも豚肉の甘さと甘酸っぱいソースが"ちょうどいい"組み合わせでとても美味しかったです。

そんなハバチャルの店内の様子や店長の飯塚さんの様子は「みんなのごはん」で、ほそいあやさんが取材されているので、そちらを読んでいただくと良さそうです。
r.gnavi.co.jp

カウンター6席、テーブル6席のこじんまりしたお店ですが、一人飲みにも、一人飯にも"ちょうどいい"お店です。
カウンターの端の席に座って、Kindleで小説を読みながらアチャールを肴にジンジャーラムをちびちび飲む……そしてカレーとパラタで空腹を満たす……最近はそんな週末の夜の過ごし方がとても気に入っています。

ハバチャル
〒157-0062 東京都世田谷区南烏山5-18-15 Anoath南烏山2F

#ちょうどいいお店

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仕事終わりにオペラ観劇……但し映画館で……

ライブっていいですよね。
私の場合、ライブというと主に演劇の公演になるわけですが、劇場の中で舞台上の世界と一体になる感覚は、生きるための活力となり、クリエイティブな感性に刺激を与えてくれる非常に貴重なものです。

できるだけ「これ」と思った公演には足を運ぼうと思っていますが、通常の演劇で7000〜8000円、オペラだと10000円以上、海外のオペラ公演だと20000〜30000円と相応にコストもかかりますし、人気の公演はチケットが取れないこともしばしばです。そもそも海外のオペラ座の公演などはそうそう東京に来るわけでもありませんし、気軽に楽しむには少しハードルの高い趣味とも言えます。

昨年はミラノのスカラ座、ロンドンのナショナルシアターと、現地で生の公演を観に行くことが出来ましたが、特にナショナルシアターの公演は素晴らしく、できることなら何度でも現地に行って観劇したいと真剣に思えるくらいの大きな感動がありました。
もちろんロンドンに行くには時間もコストもかかりますし、そんなに気軽に本場の舞台を観に行けるものではないですよね。。

そんな中、最近よく出かけるのが映画館での演劇やオペラの上映です。

前述のロンドン・ナショナルシアターの上映もありますし、オペラだとこちらもロンドンのロイヤルオペラや、ニューヨークのMET(メトロポリタンオペラハウス)は毎年のシーズンに合わせて全世界で上映されています。

今年に入ってから観に行ったタイトルを以下に挙げます。

ブラナー・シアター・ライブ

いずれもケネス・ブラナー演出による、シェイクスピアの「冬物語」「ロミオとジュリエット」、ジョン・オズボーンの「エンターテイナー」の3作品が上映されましたが、私はジュディ・デンチ出演の「冬物語」を観に行きました。
ケネス・ブラナージュディ・デンチの迫真の演技は言わずもがなの素晴らしさですが、個人的には舞台転換の妙(実に考えつくされた装置とすばやい転換は驚きでした)が印象に残った作品でした。

「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン」公式サイト

ロンドンのロイヤルオペラハウスの2016/17シーズンは6本のオペラと6本のバレエの上映です。
その中で今回観に行ったのは、オッフェンバックのオペラ「ホフマン物語」とヴェルディのオペラ「イル・トロヴァトーレ」の2本。

圧倒的な美術と壮大な演出に酔った「ホフマン物語
昨年行ったロンドンはこの「ホフマン物語」の公演がスタートする直前で、今更ながら生で観れなかったのが本当に悔しい……(私よりも1週間長く滞在した妻はしっかりコヴェントガーデンで公演を観ていて羨ましいかぎり……)

イル・トロヴァトーレ」はアズチェーナを演じた、アニタ・ラチヴェリシュヴィリの傑出した演技が今でも鮮明に記憶に焼き付いています。個人的に「イル・トロヴァトーレ」という作品を今ひとつ理解できなかったのですが、今回のアニタ・ラチヴェリシュヴィリのアズチェーナによって、作品世界が一気に理解できたような気がします。アズチェーナの複雑な心情と運命が完璧に表現されていた凄まじい演技でした。


今シーズンはまだ観に行けていませんが、METのライブビューイングも気になります。
ダムラウ、グリゴーロ出演の「ロメオとジュリエット」を見逃してしまったのは不覚でしたが(この上映も妻はしっかり観に行っていて凄い)、6月のルネ・フレミング出演の「ばらの騎士」は見逃せません。
METライブビューイング:オペラ | 松竹

今年のラインナップはまだ公開されていませんが、ロンドン・ナショナルシアターのライブも楽しみです。
昨年のベネディクト・カンバーバッチ主演の「ハムレット」は衝撃でした。この「ハムレット」を観たからこそ、昨年のロンドン旅行では是が非でもナショナルシアターで生の公演を観たいと思ったのでした。
実際に現地で観たのは「アマデウス」でしたが、映画版とはまた違った鮮明な迫力とメッセージ性が強く印象に残っています。
昨年亡くなられた本作の作者ピーター・シェーファーの偉大さをあらためて実感した素晴らしいプロダクションでした。
www.ntlive.jp

世界屈指の舞台を映像上映とはいえ、劇場で楽しめるのはありがたいですね。
ロンドンやニューヨークに行かずともカジュアルに楽しめるのは大きな価値かと思います。
もちろん現地で生の公演を観る価値はかけがえのないものではありますが、こうした上映からも少なからず活力や刺激を得ることが出来ます。
仕事終わりにオペラ観劇。
日常のアクセントとして、これからも楽しみたいと思います。

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海外旅行、特にヨーロッパでは必携のデビットカード!!!さらばユーロコイン、さらばポンドコイン

今年は海外旅行をする機会が2度あり、そこでまさにVISAデビットカードが非常に活躍したことを報告します。

【関連エントリ】
ヴェネツィア路地散歩……霧の夜のバール巡り - art × social × blog
台北のカフェ巡り!レベルの高いカフェが多くてさすが茶藝の国、台湾 - art × social × blog

ヨーロッパでは当たり前!!驚きの普及率

ヨーロッパ、特にロンドンに行って思ったのは、デビットカードがあまりにも普通にカジュアルに使われていることでした。
スーパーのレジにはもちろんのこと、街中の小さなカフェにも、レジ脇には必ずデビットカードリーダーが備え付けられていました。ロンドンで立ち寄ったお店にはほぼ100%カードリーダーがあったように思います。
そして、そのカードリーダーにごく普通にカードを差し込んでpinコードを打ち込むご老人の姿を何度見たことか!(もちろん若者も普通に使ってる様子は何度も見ました)

発行枚数を見ると、クレジットカードが約7,300万枚であるのに対して、デビットカードは約7,600万枚が発行されています。イギリスでカード利用の対象となる成人人口は4,500~4,600万人と言われますので、平均すると1人当たり1.5枚のデビットカードを持っていることになりますね。つまり、英国民にとっては、デビットカードのほうがクレジットカードよりもメジャーな存在になりつつあります。

出典:イギリスに見るデビットカードの普及事情 | NFC & Smart WORLD

驚きですね!イギリスではクレジットカードよりもデビットカードの方が発行数多いんですね。
妻がクレジットカードで会計しようとスーパーのレジでカードを店員に渡したところ「え、デビットカードじゃないのかよ〜」とばかりにあからさまに面倒くさそうに対応されたのには驚きだったわけですが、たしかにデビットカード当たり前の当地ですし、お客さんが勝手にpinコードを入力すればOKなデビットカードに較べて、わざわざサインを貰わなければならないクレカは店員にとっては面倒でしかないですよね。
郷に入っては郷に従え……ではないですが、特にロンドンにおいてはクレジットカードを使うよりも、デビットカードを使うことはオススメできるかと思います。

コインレス最高!!慣れないユーロコイン、ポンドコインを使う面倒から解放されます

実際、ヨーロッパでデビットカードを使った最大の理由はこれでした。
慣れない硬貨を使うのが本当に面倒で、何も考えずにサッと支払いのできるデビットカードはまさに救世主といえる存在です。
まぁ慣れれば平気なんでしょうが、わずか数日の旅行でそれぞれのコインの大きさや形状、色を覚えて正確に使い分けるのは辛いと思うんですよね。
https://www.euinjapan.jp/wp-content/uploads/uid000004_20090220232019fb4d0948.jpg
出典:https://www.euinjapan.jp/union/euro-economy/
https://uk-kankou.com/wp-content/uploads/2013/08/British_coins1.jpg
出典:イギリスの通貨の種類 | イギリスロンドン 観光留学攻略ガイド

なんでしょうか、このマチマチな大きさに形!!
1ユーロよりも50セントの方が大きいかったり、ポンドなんて50ペンスと20ペンスは円形ですらないですからね。
特に大きさはちょっとしたトラップですよね……まぁ大きさだけでなく厚さでも判別はできるので、慣れれば平気だとは思うんです……慣れれば……
でもミラノ〜ヴェネツイアで4日、ロンドンなんて2日しか滞在しないわけですから、もう使いこなすのなんて最初から諦めました(だってデビットカードで充分だし)
というわけで、硬貨の使い分けから解放された今回の旅は非常に快適な買い物&飲食を楽しむことができました。

いくら両替するかなんてもう悩む必要なし!ATMでお金を引き出せる幸せ

今年の台湾旅行の直前にVISAデビットカードを作った私ですが、これはもう大正解でした!
いままでは空港の両替カウンターでまとまった額を両替して……その現金をなんとかやり繰りして過ごしてきたわけですが……
いや、ATMって便利ですよね!
普段日本では当たり前に使っているATMですが、それが海外で使えるとは!
もちろんクレカでキャッシングするというATMの使い方もありますが、クレカは所詮クレカ
デビットカードで自分の口座から直接引き出す安心感と、クレカのそれとはやはり違いますよね。
安心して、街中のATMから必要なときに必要なだけ現金を引き出せる。ただそれだけのことがこんなにも幸せなことだとは……
そして、余分な現金を両替することもなくなるので、これは実に経済的でもありますね。
帰国してから思った以上に余ってしまった通貨を空港で再度日本円に両替することってあると思うんですが、「必要なときに必要なだけ引き出す」デビットカードだと、この余分が解消できるんですね。




手数料の話

ちなみに、空港や銀行で両替するのと、現地のATMで引き出す手数料、いったいどっちがお得なの??って話もあると思います。
実は私はそこまでシビアに計算してデビットカードを使っていたわけではなかったです……
そこで今回あらためて調べてみて気づいた事実

http://www.bk.mufg.jp/tsukau/visadebit/tokucho/shopping.html#link04
海外キャッシュサービス|クレジットカードの三井住友VISAカード

クレジットカードでキャッシングした場合と、デビットカードで引き出した場合でいうと、手数料はどちらも108円/回で同じなのですが、デビットカードの場合はそこに別途

海外でのご利用については、Visaが定める為替レートに、当行所定の海外事務手数料(3.0%)を上乗せしたレートで円貨換算します。

海外事務手数料(3.0%)!!!
そんな…………

はい、というわけで海外の両替ではクレジットカードのキャッシングが一番有利!ということでした。
次回からはこの方法でいこう……
はい、でも「自分の口座から直接引き出す安心感」はありますよね。クレカでキャッシングすること自体に抵抗感ある方も多いと思いますので、デビットカードでの引き出しはそれはそれで有効だと思います。

以上、海外でのデビットカード便利すぎる ということをざっとまとめてみました。
特にヨーロッパ、特にイギリスに行かれる際には絶対にあると便利なデビットカード
ロンドンから帰った妻も次回の旅行からはデビットカードを絶対作って持っていく!!と宣言していました。
皆様も海外旅行の際にはデビットカードを携行してみてはいかがでしょうか。

https://htn.to/bsDeCP

特別お題「2016年を買い物で振り返ろう」 sponsored by 三菱東京UFJ-VISAデビット

ディレクターのクリエイティビティ……媒介としての意識

※この記事ははてなディレクターアドベントカレンダー2016の12月9日の記事です。
昨日は id:yanbe による「大学院で身についたスキルのうち、はてなでの仕事で役に立ったもの」でした。

はてなブログ」や「はてなブログMedia」を担当していますプロデューサーの id:matsu_nao です。
今年40歳になった私ですが、インターネットに関わる仕事に就いてからはもう15年以上になります。
このエントリでは私のこれまでのキャリアを振り返りつつ、ディレクターという役割やバリューについて私なりに考えてみたいと思います。

これまでのキャリアを振り返って

そもそも私がこの業界に身を置いた最初は、映画情報のメルマガ+webメディアの企画兼広告営業という肩書で、コンテンツの運用から、タイアップ企画、配給会社や映像ソフトメーカーへの企画提案、コンテンツ素材の管理、など、サイト運営と営業に関わるほぼ全ての仕事を他数人のメンバーと担当していました。
時代的には2000年頃のことで、1999年にNTTドコモiモードを開始した直後くらいの時期で、上記のメディアもiモード向けに立ち上げられたものでした。
その後、iモードなどのキャリア公式サイトを運営する所謂コンテンツプロバイダに転職し、着メロ着うた、占い、情報サイト、ゲームと様々なジャンルのサイトの立ち上げや運用に携わりました。
この頃の私の肩書は「コンテンツディレクター」や「ゲームディレクター」といったもので、主な役割を挙げると

といったところになります。
簡単に言うと社外のステークホルダーへの提案や交渉が主な役割でした。
特に上記で挙げた企画やマーケティングにおいても、携帯キャリアに如何に取り挙げられるか、という点が最も重要で、そうした面も含め社外に向いた活動が役割の多くを占めていたと思います。

その後、大手SNS事業者に転職し、ここではディレクターとしてSNSの機能開発に携わることになります。
ここでの主な役割を挙げると

  • 調査/分析
  • 企画
  • 仕様の取りまとめ
  • 開発進行
  • 関係部署との調整

といったところでしょうか。
数千万人のユーザーに利用されるサービスを運用し、500人の社員を抱える企業でしたから、サービス内のユーザーに向けたマインドで思考するのが基本で、社外というよりも社内に向けた活動や調整に意識を向けることが多かったように思います。

媒介としての意識

コンテンツディレクターとして初期のキャリアを積んだ私ですが、その頃、常に考えていたのは、どんな「ヒト」や「モノ」を携帯のコンテンツにしたらハマるのかということで、そうした組み合わせやアレンジをひたすら考える日々を繰り返していました。
発想力、企画力というと、自分の内からアイデアが生まれでてくるような思考を思いがちですが、私の場合は常に「外」に対して着想を得る、「外の物事」から思考を展開するということをしていましたから、必然「媒介としての自分」という立場を意識して活動していたのだと思います。
その後、SNSの開発に携わる中でも「媒介」という意識はやはりあって、その対象が「ユーザーの行動」や「コミュニティの話題」といった自社のサービス内で起こっている物事に置き換わったり、或いは、組織の中における人やチームの「媒介」という面への関心が高まっていったのだと思います。

ディレクターのクリエイティビティ

プログラムを書くエンジニアでもなく、プロダクトに形を与えるデザイナーでもないプランナーやディレクターは、ともすると「非生産的」なロールとして見られがちです。
特に、はてなには企画力のあるエンジニアも多いですし、プロダクトに対して強固なビジョンを持ったデザイナーも多く、彼らの豊かな発想によって質の高いアウトプットが為されていると思います。
そんな中でプランナーやディレクターがどのようにしてバリューを発揮していくのか。それなりに長いプランナー/ディレクター経験を経た私も、はてなに入社してから自問自答することがありました。
そんな中で思ってきたのは、やはり「媒介」としての意識で、「ヒト・モノ・コト」をどうつないでいくか、ということでした。

優秀なエンジニアやデザイナーが作り出すプロダクトも、ユーザーのニーズに合致しなければスケールさせることはできないでしょうし、ビジネスと結びついて収益化できなければ維持していくこともままなりません。
優秀なメンバーも各々で行動していたら最適なパフォーマンスを発揮することはできないかもしれません。

そうした状況を取り持つところがディレクターの役割だと思います。そこで発揮されるスキルは一般的に「調整力」や「連携力」と表現され、そうした立場には「サーバントリーダー」といった言葉があてられます。
私は「調整」「連携」といったロールは「サーバント=奉仕」という言葉から想起される「裏方」イメージとはまた違ったもっとクリエイティブなロールであると思いますし、ディレクターのバリューが発揮されるのは、まさにそうした「媒介」を旨とするシーンにこそあるのだと個人的には思っています。

はてなブログ」の話

はてなブログ」は2011年11月にリリースされ、先日5周年を迎えました。
新サービス「はてなブログ」ベータ版を招待制でリリースしました - はてなブログ開発ブログ
はてなブログは5周年! これからも、思いや言葉を書き残す最高のプラットフォームを目指します - 週刊はてなブログ

「シンプルで、誰でも使えるブログサービス」を目指して開発を進めてきた「はてなブログ」ですが、5周年を経て、その在り方も変化していく途上にあると考えています。
膨大な数の記事が公開され、様々なブロガーさんが活躍するプラットフォームへ拡大してきた「はてなブログ」。
また、企業の利用にも適ったプラットフォームとしての「はてなブログMedia」を両立させる中で、新たな「ヒト・モノ・コト」の出会いが起き、促進される過程にあると感じています。
はてなブログ」や「はてなブログMedia」の開発の現場においても、エンジニア、デザイナー以外に、コンテンツやコミュニティの運営に携わる編集職やビジネス面を担当する営業職との関わりもより密になっています。
そうした様々な「ヒト・モノ・コト」が絡み合う状況の中にあって、ディレクターの「媒介」としてのパフォーマンスが非常に重要になっているとも感じています。

  • コンテンツと技術
  • 編集者とエンジニア
  • ユーザーと企業

様々な掛け合わせ、コラボレーションによって、どんな新しい価値を生み出せるのか、ディレクターとしてプロデューサーとして、プレッシャーを感じながらも大いに楽しみな6年目の「はてなブログ」です。

余談

ディレクターについて書いていながら、これはプロデューサーの視点や価値観が反映されているな……と自分で読み返して思いました。現在プロデューサーという立場にあるから、ということもあると思いますが、ディレクターにおいてもプロデューサー視点は必要だという思いがこのようなエントリを書かせたのかもしれません。

はてなディレクターアドベントカレンダーの明日の担当は、 id:jusei のなんと『奥様』の担当です。

サイクルロードレースの魅力について

※この記事ははてなスタッフアドベントカレンダーの12月4日の記事です。

はてなブログ」や「はてなブログMedia」を担当していますプロデューサーの id:matsu_nao です。
今回のスタッフアドベントカレンダーのテーマは「好きなもの」ということで、このブログでも度々書いているサイクルロードレースについて書きたいと思います。

ツール・ド・フランスとの出会い

私がサイクルロードレースを見始めたのは実に20年以上前のことで高校生の頃のこと。
当時はミゲル・インデュラインが全盛期で、ツール・ド・フランス5連覇(91年〜95年)を達成し、92年93年にはツール・ド・フランスジロ・デ・イタリアの両レースで総合優勝する、所謂「ダブルツール」 を達成した時期です。
高校の同級生でフランスかぶれの友人がいて、彼が熱心にツール・ド・フランスを勧めるので仕方なく付き合いで深夜のダイジェスト放送を見たのがきっかけでした。
それまで全く知らなかった世界で、その友人と私以外にはおそらく周囲の友人も誰も触れていない世界に触れる新鮮さと特別感に惹かれていたのだと思います。

その後、2000年代に入る頃、ロードレース界で巻き起こったドーピング騒動によって、ロードレースへの興味を一気に失ってしまった時期もありましたが、2010年頃から再びツール・ド・フランスを見るようになり、ここ数年はグランツールツール・ド・フランスジロ・デ・イタリアブエルタ・ア・エスパーニャの世界3大レース)はもちろんのこと、主要なレースを万遍なく見るくらいに、以前にも増して熱量を持って観戦しています。

ロードレースの魅力

私が思うロードレースの魅力を幾つか挙げると……

  • チーム戦略、駆け引き
  • 様々な能力、特長を持った選手
  • 長期戦のドラマ

といったところでしょうか。
他にも見どころはいろいろありますが、今回はこれらの点について詳しく紹介したいと思います。

チーム戦略、駆け引き

サイクルロードレースではエースの選手(以下、エース)の成績が最も重視されます。
実際、前述のミゲル・インデュラインのように数々の英雄が歴史に名を刻み、賞賛されています。しかし、そのエースを勝たせるための実に高度なチーム戦略が存在する点がロードレースの最大の魅力だと思っています。
ただ一人のエースを勝たせるためにチームの各選手はそれぞれに役割を持ちレースに臨みます。
例えば、

  • 平坦区間でエースや他のチームメンバーの先に立って牽引する役割
  • 上り区間でエースを牽引する役割
  • ゴール手前のスパートでエースをぎりぎりまで牽引して有利な位置に導く役割
  • 逃げ集団に入り込んで集団を牽制する役割

といった具合で、各選手の個性に応じて様々な役割が与えられ、彼らは自分自身の成績ではなくエースの勝利のために力を尽くします。

ツール・ド・フランスでは、3週間のトータルタイムで競われる総合優勝の他に、ステージ毎の優勝(大会期間中の日別の優勝)、総合の山岳賞、総合のポイント賞といった各賞が設定されています。
エースの総合優勝が最大の栄誉であり多くのチームの目標ではありますが、それと同時にこれら各賞をいかに獲得できるかを目標として戦略を立てるケースもあり、そうしたチームの狙いに応じて、選手の走り方も違ってきます。
そうした観点で、今年のツール・ド・フランスの第10ステージで勝利した、チーム「オリカ・バイクエクスチェンジ」の「戦術・戦略」は特に印象的なものでした。

様々な能力、特長を持った選手

サイクルロードレースには上記のようにチーム戦略に応じて、様々な個性を持った選手が必要とされます。
選手はその能力や特性によって例えば下記のように分類されたりします。

スプリンター 瞬間的なスピードに長けた選手
平坦なコースではゴール手前で一気に加速して、ステージ勝利を狙う
クライマー 上りのスペシャリスト
エースを上り区間で牽引したり、自身も山岳でのポイントを稼いで山岳賞を狙うことも
ルーラー 平坦区間で長い距離を一定スピードで走りきる独走力を持った選手
個人タイムトライアルではステージ優勝を狙う
パンチャー 短い距離のアップダウンを得意とする選手
集団から逃げて、逃げ切りのステージ勝利を狙うケースも
オールラウンダー 高い登坂力と平地での独走力を持ち合わせた文字通りのオールラウンダー
近年のグランツールではオールラウンダーが総合優勝するケースが多い


上記以外にも、石畳のような悪路を得意としている選手もいれば、強風(特に横風)の場面で脚力を発揮するような選手もいたりと、実に様々な個性を持った選手が様々な役割を持って、様々なシチュエーションで活躍する……これもサイクルロードレースの醍醐味かと思います。

長期戦のドラマ

グランツールでは実に3週間に渡ってレースが繰り広げられます。
下の図は今年のツール・ド・フランスの全コースを記したマップです。
https://cdn.cyclist.sanspo.com/photos/2015/10/TDF_2016_MAP_01b.jpg
出典:http://cyclist.sanspo.com/211359

2016年ツール・ド・フランスでは長いステージで230km超(これを1日で走ります)
全21ステージの合計距離は約3,500km(これを途中2日の休息日を挟んで23日間で走ります)
1日の消費カロリーは6000〜7000kcalにも及び、選手は毎日3500〜4000kcalのエネルギーを走りながら補給食で補いレースを続けます。
したがって長いステージレースで活躍する選手の条件には「胃腸の強さ」が挙げられるほど、強靭な肉体と共にタフさが求められるのがサイクルロードレースでもあります。
そんな長いステージレースでは様々なアクシデントも付き物で、特に今年のツール・ド・フランスでは様々な事件も発生しました。
特に第12ステージの「事件」は何年もロードレースを見てきた私も衝撃の光景でした。

こんなアクシデントに見舞われながらも総合トップを守り、最終的に総合2連覇を果たしたクリス・フルームには脱帽せざるを得ません。

注目の選手

さて、そんなサイクルロードレース界には、今一人の個性的なスターが存在します。
ツール・ド・フランスでは2012年から5年連続でポイント賞を獲得(5年連続はエリック・ツァベルの6年連続に次ぐ史上2位)、2015年2016年には世界選手権を連覇(ちなみに連覇は史上6人目の快挙)……スロバキア出身の26歳、ペーター・サガンです。
スプリンターとしての実力はツール5年連続のポイント賞で明らかですが、元々マウンテンバイクの選手だったこともあって、上りにも強く、バイクコントロールにも長け、加えて天性の勝負勘にも恵まれた、まさに天才とはサガンのことを指すと思えるほどに圧倒的な才能を持った選手です。
また独特の立ち振舞いも有名で、奇妙なゴールパフォーマンスや、表彰台での可笑しなポーズは、これもまた天才サガンゆえの個性かと思います。
そんなペーター・サガンですが、先日トップカテゴリへの昇格が決まったばかりのボーラ・ハンスグローエと契約し、新天地での活躍を目指しています。
有力チームではなく昇格したての新興チームに移籍するあたりはいかにもサガンらしい選択。
とはいえ、チームメイトにはラファル・マイカ、マチェイ・ボドナールといった旧ティンコフからの移籍組も揃い、新興チームと侮れない選手が揃いました。そもそも単独でも充分に立ち回れる能力を持ったサガンですから2017年の活躍に今から期待が高まります。

自転車乗りとして

長年ロードレースを観てきた私ですが、自分でレースに参加したり……ということはこれまでありませんでした。
そんな中つい先日ですが、初めて自転車のイベント「BIKE TOKYO 2016」に参加してみたりもしました。
普段から移動の足として日常から自転車には乗っていますし、去年からは片道12kmの道のりを自転車通勤していたりもするのですが、都心の37kmの道のりを1000人以上の参加者が連なって走るという体験は新鮮なものでした。
ロードレース観戦はこれからも続けていくと思いますが、自分自身の自転車体験も充実していけると良いなぁ……などと思う今日この頃です。

はてなスタッフアドベントカレンダーの明日の担当はid:Yabre-Kabreさんです。

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ヴェネツィア路地散歩……霧の夜のバール巡り

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11月にミラノ、ヴェネツィア、ロンドンへと旅をしてきました。
今回はその中でヴェネツィアのことを書きたいと思います。
ミラノに滞在したあとヴェネツィアに移動して、一泊だけの滞在でしたがヴェネツィアを満喫してきました。

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ミラノ〜ヴェネツィア間は電車移動で2時間半くらい。電車は事前にネットでeチケットを購入すると定価の半額くらいになるのでお得です。

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ヴェネツィアへは自動車は規制されていて入れません。したがって主な交通手段は水上バス水上タクシー
街中を縱橫に細かい運河が張り巡らされていますが、その中でもグランカナル(大運河)と呼ばれる大きな運河を水上バスが運行していて、ちょうど街中をぐるっと回り込むような形で水上バスで移動できるようになっています。
上の写真は滞在したホテル近くのアカデミア橋(その右下に見えるのが水上バスの発着場です。)水上バスの路線図を見るとグランカナルが街中をぐるりと回り込んでいる様子が分かります。

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ホテルで一休みした後は徒歩でサンマルコ広場へ。(ホテルから広場までは徒歩で10〜15分くらい)

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広場に面した一角にある「カフェ・フローリアン」
1720年に創業したヴェネツィアで最も古いカフェで、カフェラテ発祥のお店といわれているそうです。

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ヴェネツィアといったらこれですね、ゴンドラ。
細かな運河を辿って、街の裏側を見るような感覚は試してみる価値はあると思いました。(それなりに高額ですが……)

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リアルト橋は工事中で反対側から見ると完全にDIESELの広告で覆われていたのですが(写真は撮り忘れてしまいました。)このリアルト橋の修復プロジェクトにDIESEL創始者が出資しているからなんですね。(なるほど)

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滞在したアカデミア美術館近くのホテルです。中心部から少しだけ外れているので人混みもなく静かなエリアでした。

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夜はホテルの近くを散策しながらバール巡り…
ヴェネツィアらしい霧の夜で、雰囲気は最高。上の写真は地元の人で賑わっていた運河沿いのバール。まだ18時頃で日本に較べて夜が遅い当地は珍しく早い時間から混んでいるお店でした。

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夕食は予め行くと決めていたオステリアへ。
魚介がオススメのお店ですが、特にテーブル前で調理するスズキのカルパッチョがイチオシということで早速オーダーしました。目の前でご主人が捌てくれるのですが……板前さんの包丁捌きを見慣れた日本人からすると、ちょっと雑に見えるパフォーマンス(苦笑)
とはいえ、味は最高でした。イカスミのバスタも美味しかった!(さすが海の街ヴェネツィア

食後も霧の街をぶらぶら……

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良さげなお店が幾つかあったのですが、満席で入れなかったりラストオーダー後だったりで、結局ホテル近くのバールにもう1軒だけ寄ってヴェネツィアの夜は終了と相成りました。

こちらは一番気になった満席で行列していたお店

ホテル近くのバール(深夜まで営業しているカジュアルな感じのお店でした)上の写真のブルスケッタは美味しかった!

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翌朝、夜は閉まっていたバールが空いているのを発見したので迷わず突撃。とても良い雰囲気のお店だっただけに夜行けなかったのが残念……
そういえばヴェネツィア来たのにジェラート食べてない!と思って帰りのサンタルチア駅ではGROMに駆け込んでジェラートを購入(当然ながら美味しかったです)

そんなわけで、食べて飲んで歩いて……な、ヴェネツィア道中でした。
やはり一泊では全然足りなかったので、次はもう少しゆっくり滞在したい!

マイホーム購入から1年……を買い物で振り返る

昨年の7月に家を購入して引っ越しました。
いわゆる一生で最大の買い物をしたわけですが……
実際のところウン十年のローンという途方もないスケールのお陰で大きな買い物をしたという実感は思いのほか薄いもので、どちらかというと引っ越し後に買い直したり、買い足した家財のほうがリアルに「大きな買い物シリーズ」感があったのではないかと思っています。
ここで引越し後の「買い物履歴」を振り返ってみたいと思い至り、楽天市場Amazonの購入履歴を紐解きながら、実際に書き出してみました。

家電

まずは何といっても家電ですね。
生活には欠かせないものですし、引っ越しのような大きなイベントがなければ一気に買い替えたりもしないもので、この機会にいろいろ買い直したものもありました。
特に夏の引っ越しだったこともあってエアコンの購入・設置は死活問題でもあり、一方でエアコンの設置業者は1年を通じての一番のピーク時ということもあって、なかなか工事の予約が折り合いつかずに苦戦したことが思い出されます。
購入した家電の中で特に気に入っているのはエレクトロラックスエルゴラピード、掃除機ですね。
新居は3階建てということもあって、階段の掃除だけでもなかなか難儀なわけですが、この本体から切り離してハンディクリーナーとして使えるエルゴラピードは購入して大正解のチョイスでした。もはや、これなしでは我が家の階段の平穏はなかったと言えます。

洗濯機

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エアコン×3

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掃除機

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空気清浄機

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インテリア・寝具

購入した新居はモデルルームとして公開されていたので、モデルルーム用に設置されていたインテリアをそのまま譲り受けることができ、下記に挙げたほかには幾つかラックやシェルフを購入しただけで、インテリアの新規購入は意外に少なく済んだのは助かりました。
そんな中で購入したソファーとベッドは、いずれも気に入っていて、これもまた購入して良かった品々でした。
特にベッド!
当初はシモンズを買おうと思っていたのですが、実際に店舗で横になってみて、一発で決めたのはサータのマットレスでした。
出張が多いおかげで、いろいろなホテルで様々なベッドを試した結果、私には絶対に硬めのマットレスが合うと確信し、試したのもわりと硬めのコイルマットレスでしたが、その中でも抜群に相性が良かったのがサータでした。
新居での安眠は今もサータによって守られています。

自転車・アウトドア

最後に新居は職場からおよそ12kmの距離にあるのですが、自転車通勤を続けたかった私はそれまでのクロスバイクを諦め、ロードバイクを新規に購入したのでした。
購入したのはBianchiのIMPULSO。
Bianchi以外にもいろいろ考えたのですが、結果やはり長年愛用してきたBianchiからは離れられず、アルミフレームながら比較的軽量なIMPULSOを選びました。フレームをアルミにした分、コンポーネントは少しだけ頑張ってシマノ105に。(いや、105快適で最高です!)
さすがに片道12kmの道のりなので毎日とはいきませんが、天気と体調と予定が許す限りは最大限、自転車で通うと決めて頑張っています。
実際、何年も自転車通勤をしているので電車での通勤は苦痛でしかなく、自転車通勤はなるべく維持したいと考えています。
また自転車の購入に合わせて、通勤用のバックパックとして久しぶりにCote&CielのIsarを購入。こちらも日々の通勤で活躍しています。
またカリマーのリッジは
山行報告:上高地〜涸沢カール - art × social × blog
こちらの記事に書いた涸沢行きに合わせて購入したものです。

バッグ

www.digitalgrapher.com
http://www.karrimor.jp/products/detail.php?product_id=449www.karrimor.jp


今回はおよそ1万円以上の「買い物」について振り返ってみました。
新生活に出費はつきものですが、いやはや、なかなかに「買い物三昧」な1年でした。
そして、上記の多くを実は楽天市場で購入しており、その甲斐もあってか、めでたく今年は「プラチナ会員」になることも出来ました。
楽天トラベルには出張でお世話になり、引っ越しに際しては楽天市場にお世話になり、貯蓄の運用には楽天証券にまでお世話になっている、楽天漬けになりつつある、近年の私でありました。

追記:表札!!

そういえば我が家の表札も楽天市場で購入したのでした。
「表札とかどこで買えばいいんだ……」と悩んだのも束の間、楽天市場に行けばいろいろあるじゃん!と気づいて、その中から選んだのが下記の表札でした。
item.rakuten.co.jp



それどこ大賞「買い物」
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ツール終幕。グライペルがついにステージ勝利:ツール・ド・フランス2016第21ステージ

ツール・ド・フランス2016

3週間にわたるツールドフランスのドラマも最終章となりました。最終日となる今日はパリまでの凱旋。穏やかなパレードランとパリ市内の周回コースに入ってからはスプリンターたちの最後の勝負が繰り広げられます。

様々なドラマが繰り広げられたツールドフランス2016も、いよいよフィナーレとなります。
通例、最終ステージではゴールスプリントに向けた攻防以外はレースとしての争いは控えられ、3週間の険しい道のりを走りきった選手たちを温かくパリに迎え入れるパレードランが展開されます。

パレードの中心は言わずもがなですが、マイヨ・ジョーヌを擁する優勝チーム。
今回もスカイの選手たちはマイヨ・ジョーヌに合わせた黄色のアクセントでデザインされた特別なジャージをまとい、同じく黄色をあしらったヘルメットやバーテープで、マイヨ・ジョーヌを讃えパレードランを盛り上げます。
これまでの3週間の緊張感から解放され、スカイの選手たちの手にはシャンパングラスがあったりします。(もちろんアクチュアルスタート前のニュートラル時の話です)

レース中にこんなツイートが流れるのも最終ステージならでは、かもしれません。


さて、上記で「通例は…」と書きましたが、最終ステージも必ずしもスプリント争いになるとは限りません。
2005年にはアレクサンドル・ヴィノクロフが周回コースのラスト1周で抜け出し、そのまま逃げ切り優勝を飾っていますし、1982年は(これは厳密にはゴールスプリント勝負ですが)ベルナール・イノーマイヨ・ジョーヌ着用者であるにも関わらず、途中でアタックを仕掛け、さらにその後のゴールスプリントも制してステージ優勝してしまった……というような劇的な展開がありました。
また、1989年にはなんと最終日に個人タイムトライアルが実施され、しかも、そのステージの結果で首位を逆転しマイヨ・ジョーヌを獲得したグレッグ・レモンの例もあります。※シャンゼリゼ通り (ツール・ド・フランス) - Wikipedia

さて、では今年は……というと、例年通りのパレードランがパリの周回コースに入るまで続き、周回コースからゴールまでは猛烈なスピードで駆け抜け、そのままスプリントに雪崩れ込むという一般的なツール最終日の展開が踏襲されます。

そんな中、今日特に不運に見舞われたのはエティクス・クイックステップ
まずトニー・マルティンですが、周回コースに入る手前でなんとリタイア!
3週間走り続けてきて、あと残り40km余りのところで膝の痛みを感じてリタイアとのこと。
リオオリンピックを睨んで大事をとって……ということですが、それにしてもこのタイミングでのリタイアは無念ですね。今大会では個人成績としても奮わなかった上でのリタイアとあって、マルティン自身も不完全燃焼だったに違いありません。是非、リオオリンピックでは再び圧倒的な力で個人タイムトライアルを制して欲しいと期待します。

次にマルセル・キッテルですが、周回コースに入ってからのメカトラブル発生。チームカーからサブバイクを手渡されて、それに跨って走り出すものの、このサブバイクも後輪にトラブルがあり、後輪を取り替えるハメに……
こんなアクシデントが2重に積み重なることが果たしてあるのか!?と思いたくなるくらい、このトラブルはあまりに不運でした。結果キッテルはこのアクシンデントによりメイン集団から1分以上のタイムを失い、その後何とか集団に復帰はするものの、ゴールスプリントで他のライバルに使うはずだった足を浪費し、最終的にゴールスプリントにはほぼ絡めなかったというのは本人もロードレースファンにとっても残念な出来事でした。

そんなエティクス・クイックステップの悲劇とは関係なく、メイン集団は順調に周回コースを回って行きます。
各チームとも、何とかエースを有利な位置でスプリントに持ち込むべく、トレインを組んで猛烈なスピードでシャンゼリゼの石畳ももろともせずに走っていきます。
しかし、最終局面まで有効なトレインを組めたチームはなく、最終的には個々のエースが自力でぶつかり合うガチスプリントに雪崩れ込んでいきます。
クリストフがやや先行し、それをグライペルがかわす……しかし、グライペルの後方から猛烈に追い上げるサガン
最終的にサガンの追い上げは一歩届かず、グライペルがステージ勝利!!
今大会ではまだ未勝利だったグライペルが最後の最後でステージ優勝。カヴェンディッシュ、キッテル、サガンらと並ぶ現役最強スプリンターの一角を自分が占めることをあらためて示したステージ勝利でした。

さて、3週間にわたるツールドフランスの戦いも今日で終焉となりました。
今大会、様々な事件や波乱があったものの、振り返ればフルームとスカイの圧倒的な力が目立った大会でもありました。
そんなスカイの9人が並んで肩を組み、シャンゼリゼのゴールに向かう姿は自信に満ち溢れ、なんとも印象深いものでした。
8月に入ると今度はリオオリンピックが始まります。
ツールで活躍した選手はもちろんですが、ツールでは無念な結果に終わった選手もツール以上のパフォーマンスで大会を盛り上げてくれることを期待します。

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イサギーレインサウスティ、スペインの伏兵がダウンヒルを制して勝利:ツール・ド・フランス2016第20ステージ

ツール・ド・フランス2016

いよいよアルプス最終日。シャンゼリゼを前に事実上の総合争いの最終日となります。


超級1つ、1級2つ、2級1つというコースプロフィールですが注目は超級を登りきった後に12kmのダウンヒルでゴールという点。事実上の総合争いの最終ステージにダウンヒルゴールを用意するというのはいささか大会運営側も意地が悪い……というか、総合を争う選手、ステージ優勝を争う選手にとっては油断大敵な難コースです。

今日のステージまでに、ポイント賞のペーター・サガン、山岳賞のラファル・マイカはジャージ獲得を確定。(あとはシャンゼリゼでゴールしさえすれば良いという状況。)
総合も首位はクリス・フルームが盤石といって良いタイム差をつけています。(2位のロメン・バルデに4分11秒差)
一方で2位のロメン・バルデから7位のアレハンドロ・バルベルデのタイム差は2分9秒。新人賞争いも首位のアダム・イェーツと2位のルイ・メインチェスが2分16秒差と、総合2位以下の表彰台争い、新人賞争いはまだまだ予断を許さない僅差の争いとなっています。
今日も長めのダウンヒルを含む難コースでしかも天候も不安定と、昨日のステージの混戦再びとなると何が起こるか分からない状況です。

各賞が決まりましたから基本的に今日も逃げに参加するのは「あわよくばステージ優勝」を狙った、トーマス・デヘントやハリンソン・パンタノ、イルヌール・ザカリン、ジュリアン・アラフィリップ、ルイ・コスタ、ピエール・ローランといった「いつもの顔ぶれ」。
そこに何とヴィンチェンツォ・ニーバリやペーター・サガンといったビッグネームも参加し、総合12位のロマン・クロイツィゲルの姿も見えます。クロイツィゲルは総合のジャンプアップ狙い、サガンはそのアシスト、ニーバリは自身のステージ優勝というオプションもあるでしょうが、基本的にはファビオ・アルのアシストとして「前待ち」を狙った動きでしょう。

実際、サガンはしばらく集団の先頭でペースを牽引し、一時はメイン集団に6分の差をつけ、クロイツィゲルは暫定で2位に上がるまでのタイム差を獲得します。これだけ登れる選手がポイント賞ジャージをまとっているのですから、サガンという選手の異次元の能力をまたしても感じさせる走りでした。

サガンが2つ目の1級の途中でアシストの役目を終えると、先頭集団では徐々に細かなアタックが繰り返されます。デヘントやローラン、コスタが抜け出しを試みるものの決定的な差をつけることは出来ず、集団に吸収されます。
最終的に集団からの離脱に成功したのはハリンソン・パンタノとジュリアン・アラフィリップの2人。今日2つ目の1級山岳コル・ド・ラ・ラマの山頂を越えると今日も雨で濡れた下りでパンタノとアラフィリップが次々にアタック。圧倒的なダウンヒルのスピードで先頭集団からの抜け出しに成功します。
第15ステージで惜しくも落車でステージ勝利を飾れなかったアラフィリップと、そのステージで見事に初のグランツール勝利を獲得したパンタノの因縁の逃げ。2人とも一歩も譲らず(しかも協調して後方集団から逃げるようなこともなく)ガチンコの先頭争いを繰り広げていきます。

そんな中、メイン集団でファビオ・アルが遅れたことによって「前待ちアシスト」としての役割から解放されたヴィンチェンツォ・ニーバリが猛烈な勢いで先頭の2人を追い始めます。(そしてさらに実はヨン・イサギーレインサウスティもニーバリに続いて追走集団から抜け出し先頭グループを追います。……ただし、このインサウスティの動きがちゃんと放映されてないので抜け出たタイミングがよく分からない……)

さすがグランツール全てを制覇した男、ヴィンチェンツォ・ニーバリの追い上げは鋭く、最後の超級コル・ド・ジュー・プラーヌの中盤で先行するパンタノ、アラフィリップを捉えます。そして並んだところでさらにニーバリのアタックが続きます。これにアラフィリップは対応できず、あっという間にニーバリ、パンタノから遅れてしまいます。
そして、遅れたアラフィリップをパスしてさらには先頭のニーバリ、パンタノを超級山頂を前に捉えたインサウスティ。最後のダウンヒルにはこの3人が揃って突入していきます。

今大会これまでに驚異的なダウンヒルを見せているパンタノ。数々のグランツールダウンヒル巧者ぶりを見せつけてきたニーバリ。彼らに対して、インサウスティにはダウンヒルについては「特別な強さ」はないはずでした。
ダウンヒル序盤のコーナーでオーバーランしたパンタノがやや遅れ、インサウスティとニーバリが先行する展開。しかし、徐々にニーバリが遅れていきます。
前日のダウンヒルクリス・フルームに巻き込まれる形で落車したニーバリ。形はどうあれ前日の落車のイメージはやはり今日のダウンヒルにも影響を与えているようでした。ニーバリは遅れていたパンタノにもパスされ、3位に後退。
追い上げるパンタノですが、こちらもなかなか差が詰まりません。
思い返せば、第13ステージの個人TTで8位、第18ステージの山岳個人TTでも7位と好調ぶりを見せていたインサウスティ。ここまでキンタナのアシストに徹してきたが故に目立った活躍がなかったものの、総合優勝から大きく後退したキンタナのアシストから解放され、勝負に出た今日のステージではいかんなく実力を発揮した格好です。
何よりダウンヒルであそこまで勝負に出ることができた「勇気」と「覚悟」がダウンヒル巧者であるニーバリ、パンタノをも寄せ付けないパフォーマンスにつながったのだと思います。
結果、パンタノが挽回することはなく、ヨン・イサギーレインサウスティがそのまま逃げ切ってステージ勝利。
今大会、スペイン勢のステージ勝利もここまでなかったわけですが、ここにきてようやくの勝利ということになります。

メイン集団の総合上位の争いは、、というと、ここ数日メイン集団を牽引していたアスタナがファビオ・アルの脱落によって離脱。モビスターも前に立つことはなく、結果、スカイによる完全な管理のもとにクリス・フルームは全く危なげない戦い。
前日の落車もあって、チーム一丸となってのコントロールだったのでしょうが、あそこまで完璧に集団をコントロールするスカイのチーム力をあらためてまざまざと見せつけられたステージでした。
2位以下の争いは、ファビオ・アルが6位から13位へ大きく順位を落としたこと、逆にホアキン・ロドリゲスがザカリンの強力なアシストでタイムを稼ぎ、11位から7位に順位を上げた2点が大きな動きで、表彰台やヤングライダー賞に関わるようなエキサイティングな動きは残念ながらない「落ち着いた1日」となりました。(これもスカイのコントロールと、それに対するアスタナやモビスターの動きが今日はなかった点によるものが大きいかと思います。)

アルプス最終日は総合上位の争いが低調だった分、逃げ集団による熾烈なステージ優勝争い。しかも、ヴィンチェンツォ・ニーバリが絡んだステージ優勝争いというのは見応えがありました。
最終的な総合含めたジャージ争いの結果は、というと、

と完全に有力選手が順当に勝ち取ったように見えますが、しかし各ステージともに、本当に見応えのある、しかも波乱も含んだ実に楽しい3週間でした。
明日はシャンゼリゼ
最後のスプリント争いも気になりますが、選手の晴れ晴れしいパレードランを見るのが楽しみですね。

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フランス歓喜!ロメン・バルデがステージ勝利:ツール・ド・フランス2016第19ステージ

ツール・ド・フランス2016

アルプスも残り2日。総合争いでは首位のフルームが2位に4分近い差をつけて頭抜けた感じになってきましたが2位以下は混戦。
2位のバウク・モレマと6位のリッチー・ポートでタイムは1分8秒。残りの山岳2ステージでも上位陣の「表彰台」をかけた熾烈な争いが繰り広げられそうです。


146kmと比較的距離は短いものの、超級1つ、1級2つ、2級1つと終始アップダウンが続く難コース。
上位陣の接戦状況から考えると総合争いは最後の1級の山頂フィニッシュに向けた登り勝負となりそうですが、その前の超級モンテ・ド・ビザンヌから早めのアタックを仕掛けて一気にジャンプアップを狙って勝負に出る選手もいるかもしれません。
加えて超級の下りは途中、平坦に近い区間はあるものの、ほぼ40kmを下り続けるダウンヒルダウンヒルの得意な選手がこの長い下りでアタックを仕掛けて逃げを決めるという展開もありそうです。(ハリンソン・パンタノあたりは狙っていそう……)

今日の逃げ集団は山岳賞ラファル・マイカにトーマス・デヘントやハリンソン・パンタノ、ルイ・コスタといった今大会の「逃げ常連メンバー」に加えて、ピエール・ローラン、トニー・ギャロパンといった(何としてもステージ未勝利は避けたい)フランスの有力選手を含む20名余り。
超級の山頂を越えるまでは、この逃げ集団をアスタナが牽引するメイン集団が追う……という定番の展開。波乱が待っていたのは超級を超えた後の長いダウンヒルでした。

超級モンテ・ド・ビザンヌの山頂をラファル・マイカが先頭で通過し今大会の「山岳賞」を確定させた後でした。
イカが逃げグループに戻った直後にアタックを仕掛けたのはピエール・ローラン。
今大会ここまで全く目立つところのなかったローランですが、今日のスタート前のインタビューでは「ようやく不調だった体調が今日は改善して好調だ」とのチームGMのコメント。これまで今大会ではフランス人のステージ優勝がないこともあって、ローランは今日のステージには相当に入れ込んでいるようです。
そのピエール・ローランのアタックに反応できたのはルイ・コスタただ一人。ローラン、ルイ・コスタの2人による逃げになりますが、それでもこの強力なタッグがどこまで逃げるか(あるいは逃げ切ってしまうのか)残り距離は50kmくらいあるものの、期待させてくれます。

逃げ集団を追ってメイン集団が超級の山頂を通過した頃にはコースはすっかり雨模様。場所によっては結構大粒の雨が降っているようです。
雨のダウンヒル……危険な気配です。
案の定、下りに入ったメイン集団ではすぐにエフデジのレイヘンバッハら数名が落車を起こします。そしてその直後に今度は総合6位のリッチー・ポートも!この落車によりリッチー・ポートは1分半ほど集団から遅れしまいます。(その後、ヴァンアーヴェルマートらアシストの牽引もあって超級の登りまでには集団に復帰しますが、さすがに足はだいぶ使ってしまいました)

さて、先頭を走る2人にも悲劇が襲いかかります。
雨の得意なルイ・コスタダウンヒルに必死に食らいついていたピエール・ローランですが、やはり無理が祟ったのか、下りのコーナーで前輪を滑らせ落車。時速80km近く出ている中での落車ですから酷い。道路の上を15mくらい飛ばされるような勢いで、道路脇まで転げていきます。
フランス中の期待を一手に背負っての逃げでしたから、フランス中が落胆に暮れたでしょうし、何よりローラン本人が一番無念だったかと思います。

そして落車はまだ続きます。ローランの後、こちらは何の変哲も無い直線の下りでトム・デュムランが落車。(前を走っていた選手がよろけたのを躱そうして右に逸れたところを後ろにいたテクレハイマノが追突……ということでした)
結果、デュムランは左の手首を骨折。ツールの後はリオオリンピックの個人タイムトライアルで金メダルを目指す予定だったデュムランですが、思わぬところで暗雲が立ち込めてしまいました。今回のツールでもステージ2勝を上げ、好調ぶりを見せていただけに余計にリオオリンピックまでの回復状態が気になります。

www.afpbb.com

そしてさらに落車はまだ続きます。今度はフルームとニーバリ。
こちらも緩めのコーナーで雨でなければ何でもない箇所ですが、道路の白線に乗った瞬間に前輪を滑らせたフルームが落車。その後ろを走っていたニーバリも巻き込まれてしまいます。
フルームはすぐに立ち上がって走り出そうとしますがどうやらバイクが故障してしまった模様。すぐに近くにいたアシストの中からゲラント・トーマスを選んで、バイクを譲り受けます。(どうやらチームカーは相当遅れており、仕方なく比較的体型の近いゲラント・トーマスのバイクで走る選択をしたようです)
結果的にゴールまでの10km以上をフルームはこのゲラント・トーマスのバイクで走りきることになります。
今大会では第12ステージではマラソンをしたシーンもありましたが、落車後のリカバリーで運のないフルーム。
それでも圧倒的な首位をキープしているのは実力のなせる技ですね。

そしてさらにまだ落車は続きます。今度は総合2位のバウク・モレマ。
アイマル・スベルディアとピーター・ステティーナのアシスト2人と一緒に3人で落車に巻き込まれてしまいます。
この落車もあって、最後の1級を登り単独で走らなければならなくなったモレマ。
結果的にこの落車が響いて今日のステージではトップから4分26秒遅れ……総合順位も2位から一気に10位に落としてしまう結果となります。

さて、この連続して発生した落車の混乱の中、メイン集団から抜け出しのは総合5位につけていたロメン・バルデ。
ミカエル・シェレルのアシストを受けてメイン集団から一気に抜け出します。
そのまま1級の登りに入るとすぐに先頭のルイ・コスタと合流し、またしても強力タッグでの逃げが開始されます。
ピエール・ローランの落車で落胆に暮れていたであろうフランスはこのロメン・バルデの逃げで再び湧き上がったのは間違いないでしょう。

あくまでステージ勝利ではなく総合表彰台を目指してのアタックだったロメン・バルデ。メイン集団がタイム差を詰めてきている状況を見て、残り3.2kmでペースを上げます。
このペースアップであえなくルイ・コスタは遅れてしまいます。(さすがにローランの落車からずっと1人で走り続けてきたわけですから、もう足は残っていなかったのでしょう)
メイン集団の追い上げもかわして、ロメン・バルデはそのまま先頭でゴール。
ついに今大会初めてのフランス人によるステージ優勝となります。
まだ25歳のロメン・バルデですが、既にリタイアしたティボー・ピノと並んでやはりフランス人クライマーの双璧という感じですね。強い。
今日の走りで、総合順位も5位から一気に2位にジャンプアップ。明日の走りも期待です。

今日のステージが終わった時点での総合順位を見てみます。

1 クリス・フルーム スカイ 82h 10' 37''
2 ロメン・バルデ AG2R + 04' 11''
3 ナイロ・キンタナ ヴィスタ + 04' 27''
4 アダム・イェーツ オリカ・バイクエクスチェンジ + 04' 46''
5 リッチー・ポート BMC + 05' 17''

2位以下は引き続き接戦ですね。
総合勢にとっては最終決戦となる第20ステージ。パリの表彰台には一体誰が上るのか。明日の戦いも楽しみです!